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人魚はア・カペラで歌ふ
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人魚はア・カペラで歌ふ

丸谷才一【著】

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人魚はア・カペラで歌ふ

1,925

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2012/01/12
JAN 9784163748207

人魚はア・カペラで歌ふ

¥1,925

商品レビュー

4.8

6件のお客様レビュー

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2020/11/13

確かに人魚に伴奏楽器奏者はいないだろう。 丸谷才一のエッセイは、古今東西の本をもとに様々な話題を愉しく紹介してくれて、知的満足も与えてくれる。結構、エロ話も挟んでいるんだけどね。この人から下ネタは切り離せない。阿部定の検定問題なんていうのも作成していて、本当に阿部定が好きなんだね...

確かに人魚に伴奏楽器奏者はいないだろう。 丸谷才一のエッセイは、古今東西の本をもとに様々な話題を愉しく紹介してくれて、知的満足も与えてくれる。結構、エロ話も挟んでいるんだけどね。この人から下ネタは切り離せない。阿部定の検定問題なんていうのも作成していて、本当に阿部定が好きなんだねえと思う。 ・蜀山人のすき焼きの食べ方は、旨そうだがめんどくさい。 ・高島俊男の「漢字検定問題の馬鹿らしさ」に賛同していて、漢字協会なんかぶっ壊せと言っている。 ・荘子の馬鹿でかい鯤の化けた鳥とシンドバットの怪鳥の話 ・ドイツのエニグマ暗号機の話 ・昔の邦画の俳優たちの話。伏見直江と月形竜之介、見てみたいなあ。 ・足利尊氏のあの有名な絵は、別の人物らしい。尊氏はもっと品格があったとか。 ・大名行列で槍を投げ上げて違う者が受け取る槍奴には、幕府も困っていたとか。大名行列の供の物のほとんどは周旋によるものだということは言わずもがなか。 ・小村雪岱の挿絵はビアズリーの白黒対比の手法の影響を受けていた。ああ、雪岱の実物が見たい。 ・世界の情勢を左右した満州の大豆事情。日本のものよりは品質は落ちるようだが。 ・ハヤカワ・ポケミスの表紙の画家が変わったこと ・芥川龍之介がポルノ小説を書いたという話は違う。 ・小股の切れ上がった女という表現は、花魁道中の花魁の切れのいい歩き方を言うとか。 ・アメリカンフットボールの練習でモーツァルトの曲を流したのは、たくさんのフォーメーションを覚えさせるため? ・史記の孟嘗君の描き方は、民間の講談などの対話風を取り入れたので、生き生きとしている。 ・信長のボタン付き前あきズボンの話 ・ハプスブルグ帝国での文化爛熟の話

Posted by ブクログ

2020/05/24

丸谷才一のエッセイ集 いつ読んでも良い 「鍋の底を眺めながら」 「検定ばやり」 「象鳥の研究」 「浮気な蝶」 「007とエニグマ暗号機」 「敵役について」 「村上春樹から橋本夢道へ」 「北朝びいき」 「人さまざま」 「槍奴」 「古雑誌の快楽」 「小村雪岱の挿絵」 「赤い夕日の満州...

丸谷才一のエッセイ集 いつ読んでも良い 「鍋の底を眺めながら」 「検定ばやり」 「象鳥の研究」 「浮気な蝶」 「007とエニグマ暗号機」 「敵役について」 「村上春樹から橋本夢道へ」 「北朝びいき」 「人さまざま」 「槍奴」 「古雑誌の快楽」 「小村雪岱の挿絵」 「赤い夕日の満州」 「ハヤカワ・ポケミスのこと」 「エロチックな方面」 「新・維新の三傑」 「歴史とレインコート」 「小股の切れ上がつたいい女」 「人間的関心」 「モーツァルト効果」 「歴史の書き方」 「ズボンのボタン」 「好きな帝国」 「姦通小説のこと」

Posted by ブクログ

2012/07/15

尊敬する丸谷氏の新作。 あちらこちらに話は飛ぶが、散らばっている感覚は全くなく、広いからと言って浅くもない。政治のようなお堅い話から猥雑な話まで満載で、笑いながらも勉強できる。87歳とは思えない柔軟な発想。文章を読むと、日本語のプロはこう書くのか、とつい考えてしまう。 楽しい読書...

尊敬する丸谷氏の新作。 あちらこちらに話は飛ぶが、散らばっている感覚は全くなく、広いからと言って浅くもない。政治のようなお堅い話から猥雑な話まで満載で、笑いながらも勉強できる。87歳とは思えない柔軟な発想。文章を読むと、日本語のプロはこう書くのか、とつい考えてしまう。 楽しい読書の時間を更に楽しくさせて頂きました。文句なしの★5つ。

Posted by ブクログ

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