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フランス語で読むモーパッサン 対訳ジュールおじさん・首飾り・シモンのパパ
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フランス語で読むモーパッサン 対訳ジュールおじさん・首飾り・シモンのパパ

佐藤若菜【著】

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フランス語で読むモーパッサン 対訳ジュールおじさん・首飾り・シモンのパパ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 2011/12/16
JAN 9784140350997

フランス語で読むモーパッサン

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2013/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 英語のペーパーバックなら、辞書なしでも何とか読めるけど、仏語の原書を読むには、まだまだ力不足、と認識している自分が「少しでも多く仏文に触れたい」と考え読みました。左頁に仏文、右頁に和文という構成で、難易度の高い単語や文法事項は、下記に説明が付してあります。ですのでアマゾンの感想では「仏語初心者(仏検3級レベル)でも簡単に読める」というような感想が多かったので購入してみました。  言いたいことはただ一つ。「初心者では読みこなせません!」  別に自分の仏語レベルが中級だから読めたとか、そういうことじゃなくて、文法の問題なんです。その大きな理由は「単純過去」の頻発にあります。  僕は大学で(落第寸前ながら)仏語を、第二外国語として(強制的に)学ばされました。その時(大学時代)に「単純過去」という文法を学んだ記憶がありません。そして現在出版されている仏語の多くの参考書で「現代の口語では使用されておらず、主に書き言葉として文学作品等に使用されている」程度の説明がある程度で、活用などもほかの時制に比べると、なおざりな説明で終わりです(接続法半過去・大過去も単純過去の語幹から作るらしいので、ほとんど説明などありません)。だから「単純過去なんて知らなくても良いんだ」と思っていたのです。  ところがあにはからずや、この本、単純過去のオンパレードです。箇所によっては接続法半過去なんてわけのわからない時制も登場します。  だから、この本を「初心者向けです」 とはとても言えないと思うのです。初心者でも単純過去という文法事項をしっかり学んだ初心者なら、この本を簡単に読めるかと思いますが、単純過去などすっ飛ばした(僕のような)人にとっては、恐ろしく難しく感じるのです。  この本を読もうとする方は、是非読む前に「être」と「avoir」の単純過去の活用だけは、頭の片隅に入れておいた方が良いかと思います。さらに言うなら、「faire」とか「pouvoir」とか「falloir」とか頻繁に利用される単語の単純過去の活用も頭の片隅に入れて置かれれば更に読みやすいと思います。僕はこの本を読んで、少なくとも「être」と「avoir」及び第一群・第二群規則動詞の単純過去くらいは活用できるようにしないといけないと強く思いました。  内容はというと、おそらく原文をわかりやすいようにリライトしたものだと思います。僕は推理小説オタクで、今まで文学にあまり興味が無かったので、物語の筋を純粋に楽しみました。僕の敬愛する漱石をして「義理堅い夫婦が報われないから嫌いだ」と評した「首飾り」という物語が収録されています。この「首飾り」と巻頭の「ジュールおじさん」なんて、読んで凹みますよ。漱石の『門』を読んだ後のような感じです。救いがないというか・・・。だからフランス文学とか好きじゃないんだよな、と思いながら最後の「シモンのパパ」という話を読んで少し救われました。解説によると、「シモンのパパ」みたいなハッピーエンドはモーパッサンの中では珍しいみたいですが。  仏文を読んで印象深かったのは次の一節。こういう表現って、英語じゃ絶対味わえないんだよな、なんて思いました。  Deux grosses larmes descendaient lentement des coins des yeux vers les coins de la bouche.(筆者訳:大粒の涙がふたつ、目の縁からゆっくりと唇の端へとつたえ落ちていった。 P.52)  coinとかverとかいう単語が持つ感じが、英語にはないし、真似できないと感じるのは、僕だけではないと思うのですが。しかし、この本を読んで本当に単語力の無さを実感致しました。愚直に単語を暗記していかなくてはいけないと痛感しております。(ただ単語の暗記になると、途端にやる気が失せるからなぁ・・・)  なお、同じNHK出版から出ている本で『フランス語で読む5つの物語』という本も読みましたが、レビューとしては同様ですので割愛させて頂きます。

Posted by ブクログ

2012/04/18

訳文はなんだかふんわりした、やさしい文体でした。少しこれまでのイメージとは違ったので新鮮でした、読みやすいです。

Posted by ブクログ

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