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フェルメール静けさの謎を解く 集英社新書
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フェルメール静けさの謎を解く 集英社新書

藤田令伊【著】

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フェルメール静けさの謎を解く 集英社新書

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/12/16
JAN 9784087206210

フェルメール静けさの謎を解く

¥858

商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2021/05/05

 今や日本人のとっても好きな画家のトップクラスに入るフェルメール作品について、「静かさ」という切り口で問いかけていく、中々に面白い企画である。  使用された素材(アズライトよりも鮮やかなラピスラズリ(ウルトラマリンブルー)、構図、削除・抑制のよる描き方、光そのものの捉え方、その光...

 今や日本人のとっても好きな画家のトップクラスに入るフェルメール作品について、「静かさ」という切り口で問いかけていく、中々に面白い企画である。  使用された素材(アズライトよりも鮮やかなラピスラズリ(ウルトラマリンブルー)、構図、削除・抑制のよる描き方、光そのものの捉え方、その光が当時のオランダ特有といえるような光であるなどなど非常に興味深い。  それにしても筆者は勿論調べているのであろうが、フェルメール作品の静謐さのピークというのを『青衣の女』と捉えているように思える。  フェルメール作品を全て見たことはないが、成程その静謐さが凋落していく作品にあって、フェルメールの置かれた環境や体調など大いに影響があるに違いないものと納得してしまう。  そういうことならば、画家という者は常に描いていないといけないということを、いや画家に限らず芸術に関わる者は、そのものに対して真摯に向き合わなければならないということを想像させられる。  この著書でフェルメール作品自身が、まるで一つのあるべき芸術へと昇華されるに至る、静謐な光明を辿っているみたいであり、それは儚く脆いものであること、しかしその先にある現代作品の革新的で普遍的な表現であることを思わせられる。

Posted by ブクログ

2017/08/27

何でもそうですが、絵画鑑賞には周辺知識が必須。それが絶対的に不足していると痛感しましたわ。 それにしてもデルフト眺望はmasterpieceと呼ぶに相応しい。

Posted by ブクログ

2016/01/02

フェルメールはなぜ"静謐の画家"と呼ばれるのか。 分析の対象として 《窓辺で手紙を読む女》 《牛乳を注ぐ女》 《窓辺で水差しを持つ女》 《青衣の女》 《真珠の耳飾りの少女》 《天秤を持つ女》 《真珠の首飾り》 といった作品がメインで取り上げられています。 ...

フェルメールはなぜ"静謐の画家"と呼ばれるのか。 分析の対象として 《窓辺で手紙を読む女》 《牛乳を注ぐ女》 《窓辺で水差しを持つ女》 《青衣の女》 《真珠の耳飾りの少女》 《天秤を持つ女》 《真珠の首飾り》 といった作品がメインで取り上げられています。 フェルメールの絵画が静かに見えるということについて、色、構図、描かれた女性、意味(寓意)、光を手掛かりにしながら、著者なりの仮説が提示されます。 様々な要素からの解説は、フェルメールにとどまらず、あらゆる絵画を見る時の参考になるものもあり、鑑賞の一助となる本かと思います。

Posted by ブクログ

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