商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2011/12/05 |
JAN | 9784622076650 |
- 書籍
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詩の樹の下で
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詩の樹の下で
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
長田弘さんのエッセイですね。 長田弘さん(1939ー2015)福島県福島市にうまれ。 詩人、エッセイスト。 長田弘さんは初読みです。木に纏わる三十九篇のエッセイが納められています。 2011年の東日本大震災の時に、時を同じくして病で入院・手術で忘却の川辺をさまようような時を過ごさ...
長田弘さんのエッセイですね。 長田弘さん(1939ー2015)福島県福島市にうまれ。 詩人、エッセイスト。 長田弘さんは初読みです。木に纏わる三十九篇のエッセイが納められています。 2011年の東日本大震災の時に、時を同じくして病で入院・手術で忘却の川辺をさまようような時を過ごされたそうです。この本はその年の年末に発行されました。『この「詩の樹の下で」が、そのような(復興)祈りにくわわれることばを伝えられるものとなっていれば、とねがう』とあとがきに綴られています。 また、『「詩の樹の下で」というこの小さな本のモチーフとなったのは、樹や林、森や山のかさなる風景に囲まれて育った幼少期の記憶だ。 ー 心影としてのこる一本一本の樹影の記憶をたぐりよせて、書く。 『詩の樹の下で』は、そうした幸福の再確認の書となるべきものだったが、そうならなかった』とも語られています。 絵画の木によせてのエッセイも十篇納められています。 感受性の鋭い、蓄えられた叡智の発露を感じます。 詩人の言葉は短い文章の中に、自身の発見と記憶の寂寥を浮かび上がらせています。
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樹というひとつのものについて36篇かかれた詩文集です。 ひとつのものを、こんなにかきわけて、言葉にできるのは、すごいことだと、思いました。 よく視て、よく思考していらっしゃるのでしょうね。 私の住んでいる街は城下町なので、 「石垣の木」の 古い石垣のつづく風景のなかでは、三十分があたかも三百年のように過ぎてゆく。 というところにこころ惹かれました。 他には 「懐かしい木」 「奥つ城(き)の木」 「静かな木」 「クリムトの木」 などが好きでした。 作者の長田さんは、福島市の出身でいらっしゃり、2011 年、東日本大震災の年にこの詩文集を出版され、震災の復興をあとがきで、願われていらっしゃいます。
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「なつかしい時間」で長田弘の思索に触れ、原点である詩を読んでみたくなりました。人の人生と寄り添うイメージの樹。気に入った一節。 少女の髪の樹 森の中には尽きない時間がある 踏み迷うことのできる時間があり すべもなく立ち尽くすための時間がある 生きるとは時間をかけて生きることだ ...
「なつかしい時間」で長田弘の思索に触れ、原点である詩を読んでみたくなりました。人の人生と寄り添うイメージの樹。気に入った一節。 少女の髪の樹 森の中には尽きない時間がある 踏み迷うことのできる時間があり すべもなく立ち尽くすための時間がある 生きるとは時間をかけて生きることだ そして震災後の復興への祈り
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