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日本人の戦争 作家の日記を読む 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/12/06 |
JAN | 9784167651800 |
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日本人の戦争
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日本人の戦争
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開戦前夜、戦中、戦後における作家の日記を追い、当時のインテリの戦争観をあぶりだす。取り上げられている主な作家は永井荷風、高見順、伊藤整、山田風太郎。終戦間際まで日本の勝利を信じる者、戦闘の行方に一喜一憂する者、皮肉と諦念で紙面を埋める者・・。 その捉え方は実に多様だ。また意外な作...
開戦前夜、戦中、戦後における作家の日記を追い、当時のインテリの戦争観をあぶりだす。取り上げられている主な作家は永井荷風、高見順、伊藤整、山田風太郎。終戦間際まで日本の勝利を信じる者、戦闘の行方に一喜一憂する者、皮肉と諦念で紙面を埋める者・・。 その捉え方は実に多様だ。また意外な作家が意外な所感を披歴していることにも驚く。
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1941からの1946年に書かれた作家たちの日記からみた当時の日本の状況について 特殊な時代をより良く理解するためにも、当時のインテリの日記は極めて得難い資料。 大きな情報統制がある中での、作家一人ひとりの多様で私的な言葉。
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1941年から1946年にかけての5年間、日本社会は開戦、空襲、敗戦、占領と目まぐるしく変化した。この間、徴兵されなかった日本人作家たちは作品を発表する場を失ったが、「書く」という欲望を満たすために、日記をつけた。 誰に見せるつもりもなく、世間に発表するつもりもないが、再び作品...
1941年から1946年にかけての5年間、日本社会は開戦、空襲、敗戦、占領と目まぐるしく変化した。この間、徴兵されなかった日本人作家たちは作品を発表する場を失ったが、「書く」という欲望を満たすために、日記をつけた。 誰に見せるつもりもなく、世間に発表するつもりもないが、再び作品を発表できる世の中に戻れば、日記を記したことの経験が意味を持つ。空襲で焼けた家から真っ先に日記帳を持ち出した作家もいた。 元アメリカ海軍の日本語通訳官の日本文学者ドナルド・キーンは、残された日記から、作家たちが戦争をどのように考えていたか、庶民の戦中生活はどのようなものだったのかを知ろうとする。 日記には個人的な著者の本音が記されているはずだが、当時の厳しい検閲を恐れてか、あえて自分の意見を伏せ、当時の社会や軍におもねる表現も多い。 本書で取り上げられる作家たちの中で異色なのは山田風太郎。戦中はまだ作家ではなく、大学生であった。多くの作家が戦争に対する倦怠、後悔、政府への批判を日記に記すのに比べて、山田の日記は元気で高揚感があり、日本の必勝を信じ、アメリカへの憎悪に満ちている。 プロ作家の日記だけじゃなく山田風太郎のような学生や一般市民、主婦、兵隊などの日記も取り上げてくれれば、戦中史としてもっと面白かったかも。
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