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「想定外」に強い事業継続計画のすすめ BS25999で高める危機対応力
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央経済社 |
発売年月日 | 2011/11/25 |
JAN | 9784502690907 |
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「想定外」に強い事業継続計画のすすめ
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「想定外」に強い事業継続計画のすすめ
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書名に掲げられている「想定外」という言葉のココロは、シナリオベースの事業継続計画(BCP)を批判的にとらえたものだ。世の中には数多くの脅威がある。それらを1つ1つ検討しているのではキリがない。むしろ発想を変えて、リスクが発現した結果として自らの資源が減少する点に注目し、資源別に対...
書名に掲げられている「想定外」という言葉のココロは、シナリオベースの事業継続計画(BCP)を批判的にとらえたものだ。世の中には数多くの脅威がある。それらを1つ1つ検討しているのではキリがない。むしろ発想を変えて、リスクが発現した結果として自らの資源が減少する点に注目し、資源別に対策を立てていこうとするものだ。 本書では、トーマツで実際に使用されているというBETH3モデルが出てくる。これは、業務に必要な資源をBuildings(建物)、Equipment(設備)、Technology(技術)、Human Resource(人的資源)、3rd Party(関係者)に分類し、それぞれが減少したときのリスクと対策とを考えていくものだ。 事業戦略で、外側(市場)を見る系統と自らを見る系統とがあるけれど、BCPにおいても似たような系統があるらしい。本書で掲げられている資源ベースの考え方は、かなり効果的なのではないかと思う。 ただし、資源ベース一辺倒でも不十分だろう。というのは、上で見たモデルは基本的に静学モデルだからだ。たとえば、ある災害によって人的資源が枯渇するという点では同じであっても、大地震とパンデミックとでは人的資源に与える損害の時間的な変化がまったく異なるパターンになる。さらに、パンデミックの場合には不確実性も大きくなる。 時間軸を入れた動学モデルや不確実性を考慮した確率モデルを作ると、今度はパターンが無数に増えていき、検討するに値しないものも出てくる。雑多に出てきたパターンのうち検討するに値するものを絞り込む際のポイントとなるのは何かというと、結局のところ「想定しうる」リスクというオチになる。 中身はとてもよくまとまっていて、読みやすい。実用書なのだから索引をつけてもらえれば、もっとよかった。
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