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井上井月と伊那路をあるく 漂泊の俳人ほかいびとの世界
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井上井月と伊那路をあるく 漂泊の俳人ほかいびとの世界

井上井月顕彰会【監修】, 北村皆雄, 竹入弘元【編】

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井上井月と伊那路をあるく 漂泊の俳人ほかいびとの世界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 彩流社
発売年月日 2011/11/19
JAN 9784779116919

井上井月と伊那路をあるく

¥1,650

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2012/05/25

 映画『ほかいびと』の完成を機に、漂泊の俳人井上井月と伊那のかかわりをまとめたもの。江戸末期に長岡藩から伊那に移り住んだ井月は謎につつまれた存在である。地元出身の映画監督北村皆雄が脚本を書き、今春完成し公開された。井月を演じる舞踏家田中泯のインタビューも入っている。  「ほかい...

 映画『ほかいびと』の完成を機に、漂泊の俳人井上井月と伊那のかかわりをまとめたもの。江戸末期に長岡藩から伊那に移り住んだ井月は謎につつまれた存在である。地元出身の映画監督北村皆雄が脚本を書き、今春完成し公開された。井月を演じる舞踏家田中泯のインタビューも入っている。  「ほかいびと」という言葉は、万葉集の第16巻に見える。ほかいびと(乞食者)とは、門口に立って寿言(ほかいごと)を唱えて歩く芸人で、これが転じて乞食の意味にもなったらしい。井上井月が棟上げの祝いに詠ったと思われる「礎(いしずえ)は亀よ柱は鶴の脛(はぎ)」などの歌からは、確かに彼が「ほかいびと」そのものとして伊那に溶け込んでいたことが分かる。  旅する歌人・俳人といえば、西行、芭蕉が思い浮かぶが、井上井月も芭蕉に憧れたというし、山頭火は井月の墓参りに伊那の地を訪れている。漫画家のつげ美春も、今から20年以上前に『無能の人』の第6話で井上井月を取り上げている。そう言えば、宮本武蔵を主人公にした漫画『バガボンド』も、題名はフランス語で漂泊者という意味だった。  日本人には、漂泊に憧れる心が、今に至るまで脈々と受け継がれているらしい。農耕民族として定住を余儀なくされたことから来ているのだろうか。

Posted by ブクログ

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