商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | リトルモア |
発売年月日 | 2011/11/01 |
JAN | 9784898153222 |
- 書籍
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クートラスの思い出
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クートラスの思い出
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
読み終わる頃にはポロポロ泣いていた。 巻末に堀江敏幸さんが書いてらしたように 「無神論者の聖人」それがクートラスという人だったのじゃないかと思った。 一度でいいから本物の彼のカルトを観てみたい。
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絵も内容も重いんだけど、著者の冷静且つあたたかい視線で語られていく芸術家クートラスの生涯。 芸術家らしい頑固な面や繊細な面が目立っていて、なんとも言えない気持ちに。 こういう生き方もあるという刺激。
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ロベール・クートラスの最後の恋人で作品の相続人、 岸真理子さんによる回想録。 パリで生まれ、画廊がつく画家となったけれど、 社会的な評価のために制作をすることを生理的に拒絶し 困窮の中、誰にも気づかれず亡くなったクートラス。 晩年はあり合わせの材料で作った「カルト」と呼ばれる板絵を描き 小さな陶器の作品を作っていた。 クートラスの作品はあまりに純真でかわいらしく、美しい。 そしてどれも、深い絶望や畏れが、幾重にも塗込められている。 クートラスの手触りや匂い、つきない恋、 作品への真摯な尊敬、 クートラスを愛することで 自分の(日常の)世界から遠く離れてしまうこと、 でもどんなに恋い焦がれてもふと冷静になると クートラスは子どものように、近くて遠い。 すべての想いが、まだぜんぜん思い出じゃないから 真理子さんの語りは、時制や人称が飛び回っている。 本当をひもとくことは、傷をなでるように痛い。 ひりひりする心を癒すために、 二人が出会った時の溶けてしまいそうに官能的な数ページを 何度も何度も読み直してしまう。 過ぎてしまった時間の幸せな記憶を繋ぎあわせ、 眠る前に反芻するみたいに。
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