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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2011/11/11 |
JAN | 9784622076469 |
- 書籍
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写真の秘密
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写真の秘密
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
カミュやブラッサイ、ドガやモーリヤックなど出てくる人物が最高すぎてどのエッセイも楽しい。 写真という機器が20世紀中葉を生き抜いた人間にとってどのような影響を与えたのか、端的な記憶の羅列ではあるが、グルニエの流麗な筆致から十分に読み取れる。 写真について色々考えちゃったなー。
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図書館で冒頭の文章にほれ込んで、著者のことを何も知らないままに借りたので、途中まで著者は写真家だと思っていた(よくよく読めば、もっと早くに気が付くはずなのだが……)。 けれど、それくらい著者と写真の関係が身近で、それでいて不思議な縁のようなものを感じたのだ。 淡々と、それこそ本...
図書館で冒頭の文章にほれ込んで、著者のことを何も知らないままに借りたので、途中まで著者は写真家だと思っていた(よくよく読めば、もっと早くに気が付くはずなのだが……)。 けれど、それくらい著者と写真の関係が身近で、それでいて不思議な縁のようなものを感じたのだ。 淡々と、それこそ本当に古いアルバムを一枚一枚めくっていくように、文章が綴られている。それ自体は何も私たちに語りかけているわけではない。しかし、それを見る私たち、それを読む私たちが否応なしに、それらから「見る」ことや「読む」ことよりももっと多くのことを読み取るのだ。 本物が本物であることが、私たちの中で、確かな重みとなっている。一枚の写真、それが実際のもの(少なくとも、実際に「撮られた」もの)であることが、何よりも多くのことを語る。 気負いのない、それでいてどこか茶目っ気を含んだ、著者の語り口がとてもいい。 私はフランス文学にはなんとなく苦手意識を持っているのだが、フランス文学を読むと、一度フランス人になってみたいものだなぁ、と思う。 イギリス文学の方がずっと自分の好みに合うものが多いと思っているはずなのに、なぜか「イギリス人になってみたい」とは全く思わない。……あは。
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※このレビューにはネタバレを含みます
エスプリの効いたエッセイで知られるフランス人の元ジャーナリストにして作家であるグルニエの手になる写真の話。 この本を手に取る方々は、単なる作家としてのグルニエしか知らぬということはいないのだろうが、そもそも生家が眼鏡店で、写真スタジオを兼ねていたということを知る人は少ないかも知れない。私もこの本を読んでから、彼のカメラや写真に関する造詣が深いわけが分かった。 それにしても、この老作家の持つ写真家を始めとする文人・画人の知己の多さ、第二次大戦前の時代から戦後に至る有名な人々の名前が友人の名としてスラスラ出てくるというのが驚きだ。実話の醸し出す何とも言えぬ臨場感がある。
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