7つの危険な兆候 企業はこうして壊れていく

ポールキャロル, チュンカムイ【著】, 谷川漣【訳】

• 販売会社／発売会社: 海と月社
• 発売年月日: 2011/10/01
• JAN: 9784903212302

商品レビュー

2017/04/25

7つの危険な兆候を読んだ。企業が陥る失敗が興味深い。例えば、シナジー効果。統合によるコスト削減などの効果を狙ったにも関わらず、現場の反対やそもそも似て非なる業務だったために効果はないばかりか、逆ざやになった失敗例だ。もう一つ個人的に興味深いものとして、新技術の追求。衛星電話を事例として、既存技術の進化を読み誤り、他社が始めたために市場があると考えてやめるにやめられなくなり、失敗したものだ。今流行りのロボットやAIのことを考えてしまう。

2012/03/19

企業が失敗をする典型例を分析し、その失敗から学ぶことを促している。事実が非常に良く分析されており、失敗から学ぶという点において非常に有用。例示されている失敗例は決してやってはいけないことではない。むしろ戦略的に吟味して実施することで成功するが、単に少ない成功例を漠然と踏襲するだけでは、かなりの確立で失敗に終わる可能性が高いことを提示している。後半部分には、なぜ失敗から学べないか？、失敗を自ら選択するように間違った戦略や判断をしてしまうのか？比較的典型的な分析ではあるが、まさに真実を示している。ただし、むしろみんながその問題を解っている。しかし、変えられない組織、恐ろしい。著者が日本人で無い点がさらに興味深い。日系、外資に関わらずきちんと議論できない組織が蔓延しているということだ。

2011/11/27

最近読んだ本の中で一番参考になった。特に序盤の具体例。後半は筆者の主張が大量に述べられすぎている感があるが、勉強になる。マネージメント層の考えを知るのはまだ早いかも知れないが、意識を持つようにします♪