商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/10/14 |
JAN | 9784062770750 |
- 書籍
- 文庫
寂聴と読む源氏物語
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寂聴と読む源氏物語
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
寂聴さんが源氏物語の全訳をしてから十年過ぎているのですが、読み返すたびに紫式部が書きたかったのは何なのか疑問になるそうです。この講座でも、皆さんと一緒に読み直してみたいと言って、お話が始まります。 https://www.honzuki.jp/book/309533/review...
寂聴さんが源氏物語の全訳をしてから十年過ぎているのですが、読み返すたびに紫式部が書きたかったのは何なのか疑問になるそうです。この講座でも、皆さんと一緒に読み直してみたいと言って、お話が始まります。 https://www.honzuki.jp/book/309533/review/278329/
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興味があるからと軽い気持ちで履修した、源氏物語を読むというだけの授業でちょこーっと学んでいる源氏物語。本書を読み、源氏物語の読みどころを見つけるヒントを沢山得た。しかし、それだけではない。「源氏物語は教養のない人向けに書かれたものではない」という言葉がわたしには響いてしまった。ま...
興味があるからと軽い気持ちで履修した、源氏物語を読むというだけの授業でちょこーっと学んでいる源氏物語。本書を読み、源氏物語の読みどころを見つけるヒントを沢山得た。しかし、それだけではない。「源氏物語は教養のない人向けに書かれたものではない」という言葉がわたしには響いてしまった。まさに現在、本を読むという習慣をつけようとしているわたしが、いつもと何ら変わりなく読書をしてもその奥深さを堪能できるはずがない訳だ。だが、和歌の知識や平安時代の歴史の知識がなくても、想像力を駆使して物語を読む、という読み方が必要だと知った。特に、本文に書かれていない場面を想像する力である。これまでは、普通に小説を楽しむ感覚で読んでしまっていた源氏物語であるが、それが想像の数十倍は壮大で、それらを読み解く難儀さを悟り、これまでの軽い楽しみ方とのギャップに絶望するとともに、源氏物語を最大限に味わったときの感情を知りたいものだと思った。筆者の寂聴さんは、現代語訳をする過程で何度も源氏物語を読み返したわけであるが、そのたびに新たな発見と出逢い、源氏物語に対する想像をこれでもかというほど膨らませていた。非常に恐縮であるが、わたしもそんな読み方に憧れを抱いてしまった。想像しながら読む…自然にできそうで、慣れないうちは案外難しいことであるが源氏物語のあらゆる面白さを享受したい!という野心を忘れずに千年越しの名著と向き合っていきたい。
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姫君たちが抱いていたプライドをテーマに源氏物語を解釈した一冊。NHKの番組がきっかけで源氏物語に興味を持ち取り寄せたが、思った以上に面白かった。何度か展開される紫式部不美人論は説得力がある。 ・一方不美人の事を書きますと、なぜか事細かく書く(笑)。(中略)そこにリアリティーがあ...
姫君たちが抱いていたプライドをテーマに源氏物語を解釈した一冊。NHKの番組がきっかけで源氏物語に興味を持ち取り寄せたが、思った以上に面白かった。何度か展開される紫式部不美人論は説得力がある。 ・一方不美人の事を書きますと、なぜか事細かく書く(笑)。(中略)そこにリアリティーがあるのです。私は、それは自分の要望に対するコンプレックスの裏返しではないかと思います。41 ・愚かな恋を繰り返し、過ちを繰り返し、しかし、そのたびに悲しみと同時に愛する喜びも味わうことのできた人生の方が、より豊かな人生といえるのではないかと私は考えます。71 ・この時代は、前にも話しましたように、貴族たちは、男を産むより女を産むことを望む75後宮へ入れ天皇の子を孕めばラッキー。 ・紫式部は、空蝉の中に自分を投入していると思う。これは円地さんの見解です。111 ・やきもちを全くやかないというのは、男にとってはやっぱりつまらないのです。やきもちはこんがりとやく。キツネ色にやくのがいいんです。129 ・紫の上に子どもを産ませなかったというのは、紫式部の大変な計算だと思いますし、その計算が成功していると思います。139 ・本当の貴族とは、末摘花のような、人を疑わない人のことをいうのではないかと思います。
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