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マルチスピード化する世界の中で 途上国の躍進とグローバル経済の大転換
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2011/10/08 |
JAN | 9784152092458 |
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マルチスピード化する世界の中で
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マルチスピード化する世界の中で
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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
2001年にノーベル賞を受賞した経済学者が、1950年以降に激変した世界経済の動きを詳細かつ俯瞰的に分析した上で、今後の先進国と新興国を含めた世界レベルの持続的な成長のために解決すべき課題とその手段を提言した一冊。 著者は世界銀行の「成長開発委員会」で委員長を務め、数々の新興国...
2001年にノーベル賞を受賞した経済学者が、1950年以降に激変した世界経済の動きを詳細かつ俯瞰的に分析した上で、今後の先進国と新興国を含めた世界レベルの持続的な成長のために解決すべき課題とその手段を提言した一冊。 著者は世界銀行の「成長開発委員会」で委員長を務め、数々の新興国のリーダーと共に活動して得た知見から、今日の世界経済では、産業革命以降続く先進国中心の成長とともに、新興国における「包容性」のある成長、すなわち、分配の公平性に一定の配慮をした成長が進んでおり、その結果、一部の国のみに成長が偏る「乖離の時代」から「成長と収斂が同時進行する時代」にシフトしていると説く。 金融危機やネット革命、エネルギー・環境問題といった事象をマクロ経済の観点から紐解くと、益々複雑化する世界経済においては、より多くの変数を、より多元的な軸の中で、より動的にバランスを取ることが重要だとわかる。そしてそのためには先進国と新興国がこれまでとは異なる役割を果たす必要があるとの著者の主張は、アカデミックであると同時に実践的であり、説得力に溢れている。
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経済成長に何が必要か。イノベーション、教育投資、インフラ投資、解放的な世界経済、安定的な政治機構、知識の伝播、構造変化への取り組み、節度ある財政政策、経常黒字、為替管理、都市化etc。いずれも分かりやすいが、今後も世界経済が成長を続けられるのか、課題となりそうな資源、環境、国際協調、パワーバランス変化への対応については触れられていても簡単だったり、言及のない部分もあったりして、よくわからなかった。
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途上国に焦点を当て、経済成長がどのようなメカニズムで進むのかを解説し、グローバルな経済環境にどのような影響を及ぼすかを考え、成長が頭打ちとなった先進国の戦略転換をシュミレーションする一冊。 読むのに時間がかかってしまった。正直、ハードルが高くてついていけない部分もあった。それ...
途上国に焦点を当て、経済成長がどのようなメカニズムで進むのかを解説し、グローバルな経済環境にどのような影響を及ぼすかを考え、成長が頭打ちとなった先進国の戦略転換をシュミレーションする一冊。 読むのに時間がかかってしまった。正直、ハードルが高くてついていけない部分もあった。それでも読み通せたのは、経済理論の翻訳としては珍しく、文章がとても読みやすかったため。内容を完全に理解していなければこの訳はできない。感心して訳者略歴を見ると、日本経済新聞の記者をやっていた人らしい……納得。 内容とは無関係だが、この本を読んでいて、途上国を昔は「後進国」と呼んでいたことを思い出した。最近めっきり聞かなくなった言葉だが、いまの日本ほどこの表現に当てはまる国家はないだろう。「後から進む国」ではなく、「後ろ向きに進む国」という意味でだ。震災や原発事故、欧米信用不安のとばっちり円高で、経済後退の引力は加速度的に増大している。そんな過酷な状況下、国民は前に向かって食うものも食わずに全力疾走している。なのに行政は、その場しのぎとパワーゲームと既得権益の維持に汲々として機能不全に陥っている……そんなふうに見えて仕方ない。
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