商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/09/23 |
JAN | 9784480804365 |
- 書籍
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黒蜜
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黒蜜
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
【収録作品】鈴/姉妹/ひよこにはならない/黒蜜/回る回る/九月の足音/黒い月曜日/雲雀/倦怠/砂のボール/馬足街/どよどよ/壁/おはよう
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不気味~「鈴」:--。「姉妹」:姉妹の許にピアノが結婚するために一台が不要となってやってくるがピアノと離れがたいと結婚を断念して引き取られると姉妹は池に潜ってカエルとなる。「ひよこにはならない」:休日で起きてこない父を尻目に栄養摂取の為に朝食から骨付き肉を調理する母は目玉焼きを作...
不気味~「鈴」:--。「姉妹」:姉妹の許にピアノが結婚するために一台が不要となってやってくるがピアノと離れがたいと結婚を断念して引き取られると姉妹は池に潜ってカエルとなる。「ひよこにはならない」:休日で起きてこない父を尻目に栄養摂取の為に朝食から骨付き肉を調理する母は目玉焼きを作ろうとして迂闊に殻を割って黄身を吸うように食べると出来上がった目玉焼きの黄身を食べてはせっせと卵を割り続け僕は父の山のような形の布団の中に引き入れられる。「黒蜜」:天才子役の僕は撮影現場で母が転落死してから社長の家で暮らし今日は素人臭い少女と共演したが差し入れの蜜豆に黒蜜をかけるのを見て嵌ってしまっただけでなく又少女に会いたいと思っても名前も思い出せない。「回る回る」:カラスの多い烏森でデートクラブ経営で忙しい母から烏が鳴いたら帰ってくるように云われていたが盲目の祖父と暮らす少年の旧家に足を踏み入れ木に繋いだロープで盲目の老人が回す長縄飛びに興じていると止まらなくなってしまい烏の声を聞く。「九月の足音」:夏休みに公園にいるおじいさんと一緒に採集した昆虫の標本を私立学校に通う少女に見せたらどんな反応をするだろうか。「黒い月曜日」:--。「雲雀」:美声の持ち主の少年は日が暮れてからは通ることを禁じられていた公園に音痴の少女と足を踏み入れホームレスから気味の悪い言葉を掛けられて少女のためにずっと雲雀でいることを決意する。「倦怠」:50年以上前少女であった女はインターネットで注文を受けて肖像を描く商売をしているが健康紛い商売をしている両親が祖父母を薬殺してしまった家を訪れ建て売り住宅から出てきた少女に縄跳びを教える。「砂のボール」:南の島に撮影旅行に行くモデルの母に付いていく少年が砂に埋もれてしまったボールを拾い上げて砂を落とすと鮫が出るから気を付けた方がいいと云ったお爺さんの顔が現れた。「馬足術」:できれば橋の向こうには行かない方が良いと云われていたにも拘わらず早朝の教室の机拭きを一緒にやった少年にお好み焼きを食べに暗い赤色に塗られた馬足町に一緒に出掛け日が暮れて帰ってくるが小綺麗なこちらの世界よりも向こうの世界がしっくりくる。「どよどよ」:--。「壁」:末っ子の嫁である母を詰り続けた祖母が死んで皆の鬱憤を受けて汚れた壁を自宅での通夜のためにベージュのペンキで塗り隠す少女。「おはよう」:小学校4年の娘を持つ女が最初は嫌だったPTAの挨拶隊の活動に慣れ母が去った娘の幼馴染みに元気よく声を掛ける~内容を憶えているだろうかとページを捲らずに粗筋を書いてみたが案外書けるものだ。タイトル後付って感じはしないのだが,不気味に雰囲気で思い出す。思い出せなかった「鈴」:共に父が去った小学1年の男の二人は暗闇の会に出掛けて性格が入れ替わったようだ。「黒い月曜日」:国語で朗読をさせられるカナコは時々気があちこちに飛んでいき心配したトモコと友達になるが雨の日に窮屈なゴム長で靴擦れができて帰りは裸足で帰ることに。「どよどよ」:子どもに口から出任せのお話を寝物語で聞かせる母は登場人物に名前が付くと勝手に話が展開することに呆れるが良い結末を願っている。年齢を重ねてからの子どもとか,親が離婚して残された子どもというシチュエーションが多かった。高齢出産が増えてもいるものね。「どよどよ」といのがありそうな話で詩人の小池さんの真骨頂かも知れない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集で、どれも読後は「さあこの続きは想像してください」って感じの終わり方。 すがすがしい感じで終わる話がほとんどなかった。 子どもという無邪気な素材が、妙に黒く味付けされてる感じ。 でも実際子どもってそんな純粋じゃないよね、計算してるし。 自分は単純明快なのが好きなんで、ドーンととことん落ちたいときくらいしか手が伸びなそうな本です。 でも、面白くないわけではない。 特にウヘェと思ったのは「姉妹」っていう話。 愛人のピアノなんか絶対家に置きたくないわ。
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