商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2011/09/24 |
JAN | 9784829618127 |
- 書籍
- 文庫
四姉妹と七日間
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四姉妹と七日間
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商品レビュー
3
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宮園作品の初期~中期を思わせる甘々成分全開が今にそぐわないのか?
四姉妹との蜜月な日々を送る展開には作者の初期から中期の頃を思わせる甘々成分が全開なのだが、1章1ヒロインで4章まで進めて最後に皆一緒の第5章というスタイルが紋きり型で、各ヒロインずつの短編を単に繋いだだけに見えてしまうのが残念である。これにより「やはりこのスタイルは内容が薄っぺら...
四姉妹との蜜月な日々を送る展開には作者の初期から中期の頃を思わせる甘々成分が全開なのだが、1章1ヒロインで4章まで進めて最後に皆一緒の第5章というスタイルが紋きり型で、各ヒロインずつの短編を単に繋いだだけに見えてしまうのが残念である。これにより「やはりこのスタイルは内容が薄っぺらくなっちゃうなぁ~」という物足りなさが残る作品になってしまっていた。七日間の蜜議だけに奥行きにも乏しく、1週間で四姉妹とヤッてるだけでは小説としても宜しくないと言わざるを得ない。前作から感じる安直(に思える)執筆に「スランプなのかな?」との疑問も沸いてしまうところである。 四姉妹のキャラ設定は悪くなく、官能描写も悪くはない。黄金聖水絡みの描写も、最後でタガを外しに外したヒロイン達の明け透けで大っぴらな暴走も宮園作品らしくて面白いのだが、全体に漂う厚みの無さが致命的である。 もしかしたら、ある程度の原点回帰を模索しているのかも?との推測もしてしまうのだが、仮にそうであったとしたら、それが必ずしも今の需要に合致するのだろうか?との根本的なズレをも感じてしまうところである。こうした作風それ自体が新鮮だった頃はとうに過ぎ、今は食傷気味な中でカウンターアプローチが必要かと思うのだが……。ただし、本作が宮園作品の初見ならば、見方もまた変わってくるであろう。
DSK