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指揮者の役割 ヨーロッパ三大オーケストラ物語 新潮選書
1,540円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/09/22 |
JAN | 9784106036880 |
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指揮者の役割
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商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
オーディオオタクっぽくてちょっとあれだな、と思ってたら、ケンウッドの社長さんだった人か!そう思うとおもしろく読める。
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本書は、著者がウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管の関係者等から聞いた話をもとに、指揮者のオーケストラ、演奏など、様々なことに対して考えを巡らせて、私たちに提示するという内容である。 「指揮者なんて要らない?」という結論が章のタイトルになっているウィーン・フィ...
本書は、著者がウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管の関係者等から聞いた話をもとに、指揮者のオーケストラ、演奏など、様々なことに対して考えを巡らせて、私たちに提示するという内容である。 「指揮者なんて要らない?」という結論が章のタイトルになっているウィーン・フィルについてが一番うまく書けている。 個人的に特に印象に残ったのは、ヨッフムが、コンセルトヘボウ管にヘルマン・クレッバースを勧誘するときの話。 会談の時に、ヨッフムが楽団の財務部長を連れて来て、コンセルトヘボウ管の歴史や存在意義などをイチから話した後に、「オランダの危機を救えるか救えないかは、君の双肩にかかっている」という主旨の口説き文句を言う。 単にオーケストラの問題ではなく、オランダという一国の危機を救えるというやりがいの点でも、また金銭的な面でも満足してもらえるよう財務部長を連れてきたというスケールの大きい話を、ヨッフムらしい誠実さで語った素晴らしい話だった。 このように、著者が演奏家から耳にした興味深い話や、裏話、そして、考えさせられるような考察もあるのだが、いかんせんまとまりがなくバラバラ。個々には興味深い所があっても、「指揮者の役割」を説明するにしては、回りくどく、遠回りしすぎた。話が色々と飛んで、まとまりがない。構成が良くないので、読みづらく、やっと読み終えたという感じがした。 読みづらかった原因は、構成だけにあるのではない。 普段見かけないような単語や漢字が多く使われていたため、それが読書の流れをせき止める原因となった。短い文章や、たまにならどうということもないのだが、本書は1~2ページに一回くらいの割合でそれが出てくる。 例を挙げれば、「椿事、角逐、披瀝、指呼、剽軽、招ぶ、可成り、窮極...」。読み手の勉強不足と言われればそれまでだが、「可成り(かなり)」や「窮極(きゅうきょく)」は、どう考えても「かなり」と「究極」を使ったほうが読みやすいではないか。そこに何か特別な意味を込めて使っているのならまだしも、普通の意味で使っているのだ。これが引っかかり、読むのに時間がかかってしまった。 中野氏の本は、「クラシックCDの名盤シリーズ」(新・旧含めすべて)、「ウィーン・フィル 音と響きの秘密」、「モーツァルト 天才の秘密」、「ストラディヴァリとグァルネリ」、「ベートーヴェン音楽の革命はいかに成し遂げられたか」など、文春新書で10冊くらいは読んでいるが、このようなことはなかった。ということは、原因は出版社にあるのだろう。 中野氏は、1931年生まれ。古い漢字や、現在ではあまり使われていない言葉を使うのは仕方がない。原稿もパソコンではなく、手書きだと言う。なので、読みづらいところは、校正・編集の段階で直すのが普通だと思うのだが、おそらく新潮社の編集・校正者は原稿を忠実に起こしただけなのであろう。 クラシック音楽愛好家は、一読の価値はあるものの、以上のような点から、おすすめはしにくい。未読であれば、内容の似ている「ウィーン・フィル 音と響きの秘密」の方がお勧めである。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
クラシックミリしらだったけどオケの違いが分かって面白かったです! 知性のかけらのない感想ですが。 ウィーンフィル:楽団員全てが自分の音楽を持っている。 全員の音と合わせることが出来るので、なんなら指揮者不要。 ベルリンフィル:楽団員の音楽の引き出しが多い。どんな指揮者でも合わせられる(言い過ぎ?)何もない指揮者が一番困る。 席次はない。コンマス以外は来た順! ロイヤル・コンサルトへポー:一国の文化 音色が深い。色彩を音色に変える技術を持っている。 オケからみた指揮者の違いがわかって大変面白かったです。 ここから本の感想というか、そもそもクラシックについて。 日本民謡をメドレーにして管弦楽曲にしたものが日本人に受けないのは仕方のないことじゃないかな。 だって日本には日本独自の楽器があって、それで演奏されているのを知っているから、それをわざわざオケで再現しなくても、ていう気持ちが強かったな、聴いた時。 結局クラシックはヨーロッパの文化から派生してるわけだし、今スタンダードになってるのは帝国時代の名残だからじゃないか…と思っている。 日本独特の笛や太鼓が世界基準になったとき、君達どこまで再現できる?民謡だってその地域の歴史から派生したわけだし。 などと思うわけですよ。 クラシックがアニメやゲームの世界に使われてて嘆く記事も読んだことあるけど(本とは関係ない話)、元々音楽の歴史は宗教から始まってオペラや劇伴とした後音楽として独立したわけだし、それを「高尚なものを(そんなものに)」嘆く必要ないんじゃないかな。今やドラマや映画でも使われてるじゃないか。アニメやゲームを下に見る必要ある? 音楽を楽しむジャンルに高貴も下賤もないよ。 まあこれは学のない人の話なので、曲を深く理解していれば「こんなものに!」と嘆く気持ちもわからなくはない…
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