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脱線特急 最悪の乗り物で行く、159日間世界一周
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経ナショナルジオグラフィック社/日経BPマーケティング |
発売年月日 | 2011/09/16 |
JAN | 9784863131101 |
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脱線特急
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脱線特急
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商品レビュー
5
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※このレビューにはネタバレを含みます
バックパッカーであった僕(心は今でもバックパッカー)にとってこの本は凄く面白かったし懐かしかったけれど、それ以上に色々な感情を津波のように胸の奥深くまで到達させてしまった罪深き本だ。 ナショナルジオグラフィックの記者であるカール・ホフマンが世界でも最悪と言われる乗り物を乗り継いで世界一周するという企画。 カール・ホフマンは純粋なバックパッカーではないけれど、我々バックパッカーが深く考えずに、というより金が無くて、いつも乗っていたあの最悪の乗り物たちを思い出させてくれる。 例えばムンバイの鉄道。ムンバイのセントラル鉄道とウェスタン鉄道が2003年から2008年の5年間で列車で死んだ人の数・・・20,706人。考えられない数字だ。毎日列車から落ちる人、圧死する人、轢かれる人、まさに命懸けの鉄道だ。 本書はそんな最悪の乗り物、アマゾンの船やアフリカの鉄道、アフガンのバスまで世界の最悪の乗り物で旅をしていく。 そういう乗り物には第三世界の真実がある。人間としての多様な価値観、文化に触れることができる。そして自分の暮らす高度文明社会と言われる社会の矛盾や自分の人生のプライオリティを見つめ直すことができる。 マイナス30度の中エンコするバス、網棚の上まで人が寝ている列車、タバコの煙に包まれた二等船室、戦場に向かうバス。そして何故かみんなご飯をくれる言葉の全く通じない人たち。 私の時代、バックパッカーのバイブルと言えば、沢木耕太郎、藤原新也、椎名誠だったが、この本は昔バックパッカーだったオッサンのバイブルとなりえる。 ああ旅に出たい。あの乗り物に気ままに乗りたい。 家に帰るって何だろう。なぜ旅を終えて帰るの何だろう。孤独と繋がり。文明と文化。言葉。人間。 人生とは何だろう。 軽いようで案外深かった脱線特急。 カールの奥さんがつけた題名だそうだが、これまた深い意味がある。
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