京洛戦国志

岩永憲司【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎ルネッサンス
• 発売年月日: 2011/09/01
• JAN: 9784779007279

商品レビュー

2013/03/08

三好長慶と弟３人、長慶の右筆である松永久秀、そしてなんとか将軍の権威を復活させようとする足利義輝が話の中心となります。

松永久秀を野放しにしているようにみえる三好長慶。そして、それに不信を持つ、弟たちである三好長賢や安宅冬康、十河一存の感情の揺れ動きがよく描かれています。

そして、どうなる、というところで話が終わってしまうのでびっくりしてしまいました。
いろんな伏線が描かれているのですが、全ては語られていないようですね。

↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-618e.html

2012/12/06

この物語は完結していないのだろうか？
ずいぶんと中途半端に終わった感じがする。
三好長慶、松永久秀、上杉謙信の行動・発言の意図が不明。

2011/12/08

室町幕府末期に一時畿内を制圧して幕府を牛耳っていた三好長慶。
そして稀代の梟雄と言われる松永弾正久秀。
室町幕府最後の実力者だった細川政元亡き後、細川家の家老格であった三好家がどのように勢力を誇っていたのかという、あまり取り上げられたことのない内容そのものは興味深かったです。
ただ、三好長慶にしろ松永久秀にしろ少しスマートで恰好良すぎな気がしないでもない。
しかも、この当時の実力者からすれば歯牙にもかけられない状態のはずの織田信長の存在を重要視する久秀の思考はいただけない。
歴史の事実を知っている現代人が夢想した英雄譚ってとこでしょうか。