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アラブ革命の衝撃 世界でいま何が起きているのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2011/08/26 |
JAN | 9784791766178 |
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アラブ革命の衝撃
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アラブ革命の衝撃
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商品レビュー
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講義風で読みやすくなっている。自分にとっては新しく知ることが多く、もっとアラブやイスラーム世界について知りたいと思わされた。以下はメモ。 中東という言葉を広めたのはマハン。中東という言葉は曖昧で戦略的な用語として用いられた。 国を意味するペルシャ語のスタンは英語のstandと同じ...
講義風で読みやすくなっている。自分にとっては新しく知ることが多く、もっとアラブやイスラーム世界について知りたいと思わされた。以下はメモ。 中東という言葉を広めたのはマハン。中東という言葉は曖昧で戦略的な用語として用いられた。 国を意味するペルシャ語のスタンは英語のstandと同じ語源と言われている。ペルシャ語は中東のフランス語といわれた国際的な共通語だった。イスラームの帝国は都市的で点と線をおさえてモノを動かすフロー型の経済。インド洋を支配してたのはムスリムの船乗りで、イスラーム世界で天文学が発達したのは航海のため。領土喪失とともにオスマン帝国の衰退、ヨーロッパ間の領土切り取りを巡る外交問題を東方問題と呼ぶ。アラブ主義の観点からはオスマン帝国の時代はヨーロッパでゆうとこの暗黒時代。中東各国を理解するにはそれぞれの国がどのようにヨーロッパ、近代化と接したのか知る必要がある。 アラビア語の言語的繋がりを重視するカウミーヤと地縁的な絆を重視するワタニーヤの二つのナショナリズム。カダフィが大佐だったのは尊敬するナセルが大佐で退役したからといわれてる。 第二次大戦中、英国はアラブを味方につけるためユダヤ人の移民を制限、これが杉原の美談にも繋がっている。イスラエルの独立戦争としての第一次中東戦争、エジプトの植民地解放戦争としての第二次中東戦争、イスラエルの拡張の六日戦争の第三次中東戦争、イスラエルが敗北した第四次中東戦争。このあとエジプトはイスラエルと単独で講和、孤立する。 民主制にして選挙をすると反米のイスラーム主義政党が政権をとってしまうので、親米的な権威主義体制を維持する米国。 オスマン帝国を侵略するのに利用され不平等条約の原型となったカピチュレーション。
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時事的なものをチャラチャラ語るのではなく、問題の根源にある歴史的背景を解説してくれる本。本気で興味があるならお薦め。
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アメリカは中東の民主化を行うというときには、必ずといっていいくらいに、上からの制度的な枠組みを導入するというやり方をするのだが、それがどうもうまくいかない。 中東における国境線のあり方は厄介。特定の宗教、宗派に属する集団の居住する地域と一致していないから。アラビア語にナショナリ...
アメリカは中東の民主化を行うというときには、必ずといっていいくらいに、上からの制度的な枠組みを導入するというやり方をするのだが、それがどうもうまくいかない。 中東における国境線のあり方は厄介。特定の宗教、宗派に属する集団の居住する地域と一致していないから。アラビア語にナショナリズムという言葉自体が存在しない。2つのナショナリズムがアラブ世界では同時並行的に存在している。自分はエジプト人であり、同時にアラブ人である。 ユダヤ人たちは、ユダヤ迫害を行ったナチスドイツもにくんぢえるが、同じくらいにパレスチナへの移民を厳しく制限したイギリスも憎んでいた。当時のシオニストユダヤ人にとって目前の最大の敵はイギリスであった。
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