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エドガー・ソーテル物語
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エドガー・ソーテル物語

デイヴィッドロブレスキー【著】, 金原瑞人【訳】

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エドガー・ソーテル物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 2011/08/26
JAN 9784140056042

エドガー・ソーテル物語

¥4,180

商品レビュー

4.4

9件のお客様レビュー

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2019/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犬の柔らかさ、温もり、木や葉っぱの匂い、雨の冷たさ。 そんなものが体に染み込んでくる。 長編だけどもっともっと、いやずっと読んでいたかった。 ふとした瞬間に影があって、切ない気持ちを呼び起こす。 ラストは凄い質量だった。 登場人物はヘンリーとソーテル犬を除くと、誰も救われていないように見える。エドガーは目的は果たしたけれど、それが最後だというのも悲しい。何より全てを失ってしまったトゥルーディが一番つらい。 ただ、エセイがソーテル犬を率いて行くその姿には光が見える。 真実が見えないのはハチコーではなく私たちではないか。 その言葉をふっと思い出した。

Posted by ブクログ

2013/04/28

「自分の未来を知りたければ、代わりに人生を差し出すしかない」 果たして、エドガーは未来を知ることはできたのだろうか。 読み終わってしまった。。。 というのは正しくなくて、実はラストのエドガーの母親トゥルーディの部分は読まずに残してある。 この1ヶ月ぐらい(もっと?)、エドガ...

「自分の未来を知りたければ、代わりに人生を差し出すしかない」 果たして、エドガーは未来を知ることはできたのだろうか。 読み終わってしまった。。。 というのは正しくなくて、実はラストのエドガーの母親トゥルーディの部分は読まずに残してある。 この1ヶ月ぐらい(もっと?)、エドガーの世界は重く苦しみに満ちているが、犬たちとの強いつながりがこの上もなく美しく気持ち良く、そんな世界に浸っていたくて毎日少しずつ、ゆっくり丁寧に読んでいた。こんな気持ちにさせてくれた本は実に久しぶりである。いつ以来かも思い出せない。 とは言え、私の中にはもやもやが残ったままだ。 ここからはネタバレになるのでご注意を! ******** 私はこの作品にエドガーの成長物語、次のフェイズへのブレイクスルーまたは苦悩の継続を予想したのだが、見事に裏切られた。 いつか同じような結末になるとしても、少年エドガーにはもう少し苦しみ、迷い続けてほしかった。歩くのをやめなければならない運命をなぜエドガーが、破滅する運命をなぜあの家が背負ったのか、人間がいかに不可解な存在とは言え、私には納得しづらいものがある。苦悩が続くことよりも、あのような形で苦悩から解放されることの方がずっと残酷だ。 しかしこれがプロテスタントの原罪思想なのだろう。人間の本性と原罪を切り離せるのは神だけなのだ。だからたとえ容赦ない裁きであったとしても、それが人にとっての「幸い」なのだ。苦しくても歩き続ければ、どこかで許しに出会うはずだと期待してしまう私は、どうやら生粋のイザナギイザナミの子供らしい。 映画化が進んでいるが、こうした決定的な思想上の違いのある日本では、興収は期待できない。私は絶対に観るけど。

Posted by ブクログ

2012/03/25

700ページ超えの大書だ。 「ソーテル犬」を育てる、ブリーダー一家の波乱に満ちた・・・そしてなにより「犬愛」に溢れた物語。 やや長大すぎて、若干中だるみ感は否めないが、犬の出産、躾、育成、など事細かなブリーダーの内情や、ソーテル家に纏わる秘密、事件、冒険、そして核心へと至るプロ...

700ページ超えの大書だ。 「ソーテル犬」を育てる、ブリーダー一家の波乱に満ちた・・・そしてなにより「犬愛」に溢れた物語。 やや長大すぎて、若干中だるみ感は否めないが、犬の出産、躾、育成、など事細かなブリーダーの内情や、ソーテル家に纏わる秘密、事件、冒険、そして核心へと至るプロットなど見どころも随所にあり決して飽きのこない内容だ。 それにこれほどまでに「犬の表情」を巧く描写している文章にはいまだかつてお目にかかったことがない。作者の、犬への深い愛情が読み取れてこちらまでうれしくなってしまう。 これほどの大書を書き上げた作家・・または出版にこぎつけたNHKに感謝したい。ありがとう!

Posted by ブクログ

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