商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 書肆山田 |
発売年月日 | 2003/09/01 |
JAN | 9784879955852 |
- 書籍
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辻征夫詩集成 新版
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辻征夫詩集成 新版
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去年最大の発見は辻征夫だった。 この人を読んでからは生活が変わった。音楽が変わった。 一冊の詩集、いや、一編の詩ごとに新たな形式を探している。 --- 「きみがむこうから 歩いてきて/ぼくが こつちから/歩いていつて/やあ/と言つてそのままわかれる/そんなものか 出会いなんて...
去年最大の発見は辻征夫だった。 この人を読んでからは生活が変わった。音楽が変わった。 一冊の詩集、いや、一編の詩ごとに新たな形式を探している。 --- 「きみがむこうから 歩いてきて/ぼくが こつちから/歩いていつて/やあ/と言つてそのままわかれる/そんなものか 出会いなんて!」(きみがむこうから・・・) --- 「ねむるのは/ねむいから/おきるのは/ねむったから」(みずはつめたい) --- 「窓の外に/風がいる//窓辺に行くと/風のやつ/頬にふれる//(お部屋の中を/通っていい?)/(いいよ)」(風の名前) --- 「鼻と鼻が/こんなに近くにあって/(こうなるともう/しあわせなんてものじゃないんだなあ)/きみの吐く息をわたしが吸い/わたしの吐く息をきみが/吸っていたら/わたしたち/とおからず/死んでしまうのじゃないだろうか/さわやかな五月の/窓辺で/酸素欠乏症で」(婚約) --- 「(世界中でそこしかいたい場所はないのに/別の場所にいなくてはならない/そんな日ってあるよね)//十歳くらいのときかな/ひとりで留守番をしていた午後/そおっと押入れにはいって/戸を閉めたんだ。/それからすこうし隙間を開けて/のぞいてみた/だれもいない/(ぼくもいない)部屋を!/なぜだかずうっと見ていて/変なはなしだけど/そのままおとなになったような気がするよ。」(だれもいない(ぼくもいない)世界)
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1冊の本に5000円をかけたのは初めてだったです。 辻さんの詩「学校」を読んで、ぼくは会社を5回くらいさぼっています。 読むと次の日行きたくなくなるのです。 「学校」は、仮病をつかった先生が学校を休むのですが、同じ日に先生の娘も学校をずる休みして、一緒に川辺かどこかに散歩に行き...
1冊の本に5000円をかけたのは初めてだったです。 辻さんの詩「学校」を読んで、ぼくは会社を5回くらいさぼっています。 読むと次の日行きたくなくなるのです。 「学校」は、仮病をつかった先生が学校を休むのですが、同じ日に先生の娘も学校をずる休みして、一緒に川辺かどこかに散歩に行きます。 お嬢さんはお父さんに聞きます。 明日学校いくの? うーん、多分いくよ。 なんて会話をします。 彼はもう亡くなってしまったけれど、 彼の詩を読んで、学校をさぼったり、自転車でこけたり、変な俳句を作ったりするような人は稀にでてくると思います。 「辻芸に いわし雲飛ぶ 春一番」 今は秋だったかな、春だったかな、辻さんの詩をよんでると なんだか季節がとんじまうよ。 道路の真ん中で立ち往生さ、まあいいやと眺めたらいわしが雲の上に のって、泳いでたんだよ。うそではないよ。多分。
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