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9.11変容する戦争 崩 コレクション 戦争と文学4
3,960円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/08/05 |
JAN | 9784081570041 |
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9.11変容する戦争 崩
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9.11変容する戦争 崩
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商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
主に2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの前後に、中東で、アメリカで、日本で、形を変えた戦争を描く戦争文学アンソロジー。 「コレクション戦争と文学」シリーズは何しろ重量級の短編・中編が揃っているので読めば必ず食傷しますが、逆にだからこそ目を離すことができない迫力を感じます...
主に2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの前後に、中東で、アメリカで、日本で、形を変えた戦争を描く戦争文学アンソロジー。 「コレクション戦争と文学」シリーズは何しろ重量級の短編・中編が揃っているので読めば必ず食傷しますが、逆にだからこそ目を離すことができない迫力を感じます。メンタルのエネルギーが充実しているときに少しずつ読み進めています。 この巻では主に2000年前後が舞台なのですが、描かれるのは戦場と兵士ではなく市井と市民であるということが大きな特徴かと思います(まあ戦争の被害者は大抵市民なのですが)。どういうことかというと、戦争は戦場ではなく、普通の市民が生きる市井で起きるようになった、ということなのですが、たとえばリービ英雄さん「千々にくだけて」なんかは911のテロでニューヨークの日常が突然戦場に変わる様子を描いていますし、辺見庸さんの「ゆで卵」ではごく普通の日本人の日常が突然阿鼻叫喚のるつぼに突き落とされます。重松清さん「ナイフ」は日常がもうそのまま戦場、というコンセプトだったり。 そういう意味では非常に面白いアプローチではあるのです。ただ、テーマが少し散逸している感じがして読みにくい感じがしました(著者のセレクトもクセがあったように思います)。その中では池澤夏樹さんや小田実さんなどはエッセイ的な文章を寄せていますが、「実際に自分はどう感じたのか」という視点は得難いのでこれはこれで大切な問いかけだったと思いました。
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米原万理作、「バクダッドの靴磨き」に涙しました。イラク戦争でアメリカによって家族えお皆殺しにされた少年がついに涙枯れ果て、靴磨きをしながら復讐を誓う、小説です。2006年になくなった米原さんが今ご存命であったらこの、戦争できる国に変容する日本の現状に、なんと言っていたであろうと思...
米原万理作、「バクダッドの靴磨き」に涙しました。イラク戦争でアメリカによって家族えお皆殺しにされた少年がついに涙枯れ果て、靴磨きをしながら復讐を誓う、小説です。2006年になくなった米原さんが今ご存命であったらこの、戦争できる国に変容する日本の現状に、なんと言っていたであろうと思う昨今、亡くなってなお、その作品で私たちに、戦争の現実をまるで目の前にその少年が立ち現れるがごとくに描写して見せ、戦争の現実を伝えているのです。特に、ミサイルを放つ方ではなく、ミサイルを受けた方に想像力を向けよ、と痛切に訴えています。米原さんがまるで生きて帰ってきてくれた様。文学の力、有無を言わせない筆の力です。ジャーナリズムに携わる人々にこの志が欲しいのに。
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アンソロジーは苦手…。 知らない一面を知ることはいいんだけれど、9・11関連の小説って少ないってことかな。 自分の経験を語りつくすものなんかもあって、どうでもよかった。
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