商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2011/07/25 |
JAN | 9784791766147 |
- 書籍
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解き明かされた死海文書
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解き明かされた死海文書
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そもそも死海文書について知ったのがP・K・ディックのSF小説で、そこでは「キリスト教と聖なるマッシュルーム」説が真実であるかの如く書いてあったので、SFとは言いつつもホヘーと思って、ずっと興味を持っていた。 で、久しぶりに興味を感じて読んでみたが、さすが長年研究者として死海文書...
そもそも死海文書について知ったのがP・K・ディックのSF小説で、そこでは「キリスト教と聖なるマッシュルーム」説が真実であるかの如く書いてあったので、SFとは言いつつもホヘーと思って、ずっと興味を持っていた。 で、久しぶりに興味を感じて読んでみたが、さすが長年研究者として死海文書に携わってきた専門家による冷静な分析であって、↑の説などはありがちなタブロイド的デマ、と切り捨てられてしまっていた。 さらに未だ諸説あるところではあるが、死海文書は当時のユダヤ教の一宗派であるエッセネ派が残した宗派独自の戒律文書と初期の旧約聖書であり、初期キリスト教の成立には間接的にしか関わっていないのは間違い無いだろう、ということで、まあそうだよなと思いつつ、キリスト教もユダヤ教もまったく関係の無い身ながらもスキャンダルを期待して読んだ者としてはちょっと残念に感じてしまった。 とはいえ、当時の歴史状況を、冷静かつ丁寧な分析を通じて再構築してみせているという点では、センセーションさなど不要なほどまっとうで価値のある歴史書と言えると思う。ただ、旧約聖書と新約聖書のある程度の知識が前提となっていて、それ系の単語はWikiで調べながら読まないといけなかった。 それでも日本だと弥生時代にあたる時期に、イスラエルではこんなことがあったのね~と、世界史の重層性みたいな物を感じながら興味深く読むことができた。
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