バオバブ

小川待子(著者), 川田順造(著者)

• 販売会社／発売会社: 江洋商事 (リブロポート)
• 発売年月日: 1982/05/01
• JAN: 9784845700592

商品レビュー

2017/01/24

絵本、というには、かなりの文字数。
一本のバオバブの数百年生きるという生涯。
見てきたかもしれない、歴史を、
リアルでかつ美しいイラストで見せてくれます。
双葉なバオバブや幼木のバオバブは
なかなか見られないと思う、イラストだけどね。
実際に、東京の自宅で種から途中まで育てたとか。
そのバオバブ、どうしたんでしょうね？

あとがきから
　この絵本は、小川待子と私が、どうしてもつくってみたくて、つくった本だ。
　「事実にもとづいたフィクション」の絵本とでもいえばいいのだろうか。
　中略
　とるにたらぬような細部にいたるまで、実際にあったこと、ありうべきことを描こうと努めた一方で、全体の構成は、サバンナの自然と人が私たちのうちに育んだフィクションだ。二人で三年半暮らしたあのサバンナに、一本のバオバブが芽を出してから死ぬまでの数百年間に見たはずのことを、私たちは絵と文で描きだしてみたかった。

1982.05.20　第一刷発行

川田順造
1934年東京生まれ。東京大学教養学科卒。アフリカで通算７年調査研究に従事。現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教授。

小川待子
1946年札幌生まれ。東京芸術大学工芸科卒。3年半アフリカで生活。