日本人はなぜ英語ができないか

鈴木孝夫(著者)

• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 2000/04/11
• JAN: 9784000923170

商品レビュー

2017/12/31

日本人はずっと、自分たちは世間知らずな田舎者だって自覚していたんだろうな。
それが劣等感になってる。

国の在り方と個人の在り方って、似てしまうものなのかな。

書かれたのは、一番新しいもので2000年、古いので1971年。だから、正直首をかしげたくなるような記述もある。でも、今読んでも参考になる点も多い。

「私は私だ。それがどうした」と言うために、私は自分を熟知しなくちゃ。

日本人が抱える問題は英語が出来ないことではない。
国際社会の中で自立した存在として振る舞うすべを学んでこなかったこと、持っている影響力に見合う責任と義務から逃れ続けようとしてきたことだ。

日本人がアジア人を嫌ってきたのは、自分たちは自分自身の在り方を否定して、もう自分たちが誰かもわからないくらいに自分自身を改造することを選んだのに、他のアジア人達は自分自身であり続けているからなのかな。
それって日本人の勝手で、他のアジアの人たちには関係ないけど。自分たちに似ているのに、全然違うからなのかもしれない。教育で克服できそうな問題だ。

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