商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1989/02/01 |
JAN | 9784061843622 |
- 書籍
- 文庫
イリヤ・ムウロメツ
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イリヤ・ムウロメツ
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商品レビュー
3
6件のお客様レビュー
『虚構船団』を読了後、本書を読む。そして、その文体の落差に驚く。いや、どちらが上下とかないのだが……。ロシヤの叙事詩の一つであるイリヤの物語。『水滸伝』に似た、大陸の物語という雰囲気を感じた。ロシヤ正教に仇なす周辺蛮族(ロシヤ視線)から、ひたすらキエフを守るために闘うイリヤだが、...
『虚構船団』を読了後、本書を読む。そして、その文体の落差に驚く。いや、どちらが上下とかないのだが……。ロシヤの叙事詩の一つであるイリヤの物語。『水滸伝』に似た、大陸の物語という雰囲気を感じた。ロシヤ正教に仇なす周辺蛮族(ロシヤ視線)から、ひたすらキエフを守るために闘うイリヤだが、最後の戦いで「語り継がれる英雄」らしい結末を迎える。なかなかロシヤの人名・地名に馴染めず、主人公ですら「ムロウメツ」なんて読み間違えていた。文学研究者・中村氏の解説も良かった。
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ロシアの民話を筒井康隆が再説した作品です。イラストは手塚治虫によるものとなっています。 イリヤ・ムウロメツは、ロシアの叙事詩に登場する英雄です。巨人スヴャトゴルの力と勇気を受け継ぎ、キエフ大公国のウラジーミルのもとでロシア正教を守るために怪物たちと戦います。 巻末には、ロシア...
ロシアの民話を筒井康隆が再説した作品です。イラストは手塚治虫によるものとなっています。 イリヤ・ムウロメツは、ロシアの叙事詩に登場する英雄です。巨人スヴャトゴルの力と勇気を受け継ぎ、キエフ大公国のウラジーミルのもとでロシア正教を守るために怪物たちと戦います。 巻末には、ロシア文学の研究者である中村喜和の「解説」が収められており、イリヤ・ムウロメツが登場するロシアの叙事詩『ブィリーナ』についての説明があります。ただ、筒井と手塚のコラボレーションである本作が生まれた事情についての説明は見あたらず、いぶかしく感じています。著者のオリジナル作品のようなブラック・ユーモアは含まれていませんが、常識の枠組みを大きく飛躍するストーリーであるという点では、共通するものがあるのかもしれません。
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ロシア民話。 桃太郎を読んで面白いか?とかその手の話になるので評価はとりあえずの3。ただ、読んで損をした。ってほどではないので、ロシアに興味がある人は読んでもいいかもしれない。
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