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ゼビウス 創元推理文庫
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ゼビウス 創元推理文庫

ナムコ(著者)

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ゼビウス 創元推理文庫

533

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1985/12/01
JAN 9784488903015

ゼビウス

¥533

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2023/05/13

伝説のビデオゲーム『ゼビウス』をゲームブック化。原作設定『ファードラウト』をもとにしたSFファンタジー。 以下、思い出語りの駄文です。暇な方はどうぞ(汗)。 奥付には1985年12月27日初版とあり、自分はこの本を発売直後に買った記憶がある。カバンも持たずに行きつけの小さな書...

伝説のビデオゲーム『ゼビウス』をゲームブック化。原作設定『ファードラウト』をもとにしたSFファンタジー。 以下、思い出語りの駄文です。暇な方はどうぞ(汗)。 奥付には1985年12月27日初版とあり、自分はこの本を発売直後に買った記憶がある。カバンも持たずに行きつけの小さな書店に通っていた少年の日。自転車の前カゴに買ったばかりの本書を載せて、書店オリジナルの紙ブックカバーをひらひらさせながら走り帰ったのを覚えている。何故ゼビウスだったのだろう?ファミコン旋風の直撃を受けた当時小学生の世代である自分は、もちろんゼビウスはあまりに有名なタイトルとしてどこかでプレイしたことはあったはずだが、個人的にはそこまで気に入った作品というわけではない。シューティングであげるならば、むしろスターフォースやスターソルジャーのほうに思い入れがあったと思う。しかし、当時購入したこのゼビウスのゲームブックを、40年近くたつ今も手放すことができないでいる。その間には多くの蔵書を処分してきたはずなのに……。 自分にとって何故本書が特別だったのか。改めてプレイしてみると、本作の土台となるゼビウスの世界観・バックストーリーがすごく面白い。少年の頃にはよく理解できなかった濃密なSF設定に、直感的に惹かれ続けていたのだろう。さらに本作での思い出として、マッピングの楽しさを初めて知ったということがある。コンピューターのRPGのように自由に行き来できるシステムが当時のゲームブックとしては独自の仕様だったようで、出来上がりつつある地図をもとに進めるゲーム体験が非常に新鮮だった。 壮大なSF設定がバックボーンにありつつも、実際のゼビウス星での冒険はファンタジー味が強いのも魅力的なところ。エクスカリバーとかクリスタルが重要なアイテムとして存在しつつ、ESP能力やガン、ライフルなどを使用しつつ戦う、色々ごった混ぜの世界観がたまらなく好きだ。そして独特の雰囲気のイラストがまた素晴らしく、ヒロインは今見ても可愛いのが良き。 ゲームブックとしてはどうなのだろうか?実は自分は本作以外にちゃんとプレイした長編ゲームブックはないので、比較はできない。マッピングしながら丁寧にプレイしていけば、最終戦でラスボスとほぼ互角の戦力になるので、バランスはそれなりにとれているのではないだろうか。ただ、そこで負けると「一に戻って最初からやり直し」とか言われるので、そうなると良い目が出るまでサイコロを振り続けるしかなくなってしまい、自分はゲームブックの楽しみ方をわかっていないのではないかと思いつつ、今回は若干のズルをしてクリアした(汗)。少年の頃にどうだったかは覚えていないが……。 とはいえ、安田均先生が解説でおっしゃっているように、サイコロでゼビウスのキャラクターをやっつけるのは楽しかった。ここから広がるのは、本作に続くナムコのゲームブックの世界――『ドルアーガの塔』が有名――や、実はあまりプレイしてこなかったゼビウスのゲーム本編、さらに『小説ゼビウスファードラウトサーガ』ということになるだろう。ゲームブックからゲーム、小説に至るまで、改めて『ゼビウス』というタイトルの深淵さに心が震える思いだ。『ゼビウス』というビデオゲームが、ゲームのみならず関連する文化全般にどれほどの影響を与えたかは、ググればすぐに出てくる。しかし単に知識としてではなく、あの時代を生き、かつ本ゲームブックをプレイしたことで、少年の頃の自分は、どこかでその凄みを感じ取っていたと思う。まぁとにかく、押入れからファミコンを引っ張り出してゼビウスをやってみようではないか。今さらではなくて、今だからこそ……!あ、カセット買いに行かなきゃ。

Posted by ブクログ

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