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悪人志願(上) どさくさまぎれ編 角川文庫
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悪人志願(上) どさくさまぎれ編 角川文庫

梶山季之(著者)

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悪人志願(上) どさくさまぎれ編 角川文庫

598

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川グループパブリッシング
発売年月日 1983/01/01
JAN 9784041360057

悪人志願(上)

¥598

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2021/05/02

西武グループ創業者堤康次郎をモチーフとしたフィクション。 農家出身の田舎青年が東京へ出て学生にして株式売買や郵便局・会社経営をこなし儲けたお金で会社を買収し軽井沢や箱根の土地を買い漁りリゾート地として開発、鉄道やバス会社も設立させ西武グループの基礎を築いた戦前戦後期の堤康次郎氏...

西武グループ創業者堤康次郎をモチーフとしたフィクション。 農家出身の田舎青年が東京へ出て学生にして株式売買や郵便局・会社経営をこなし儲けたお金で会社を買収し軽井沢や箱根の土地を買い漁りリゾート地として開発、鉄道やバス会社も設立させ西武グループの基礎を築いた戦前戦後期の堤康次郎氏をモチーフとした小説です。  お金・権力・女に異常な執着を見せ手に入れる手段を選ばず人を詐欺まがいで騙し犯罪ギリギリな事を平気でやってのける。  会社買収(乗っ取り)や金儲けは国会議員であった事で有利な情報を利用し天才的なセンスで次々と会社経営や株式売買を行う様は圧巻です。  また女に対しての貪欲さは認知した子供が12人で非認知が100人とも云われる所以です。 姉妹や親子、社員、お手伝い、芸能人等好みの女性が現れると強引な手段で手中にする様は金儲けのスタンスと同じ見境なく野獣そのものです。  本作品はフィクションですがディテールが現実ぽい作り方で余りにも堤氏に印象が重なってしまいノンフィクションなのかと錯覚してしまう程にキレのある小説です。  作家の梶山季之氏は昭和30年代後半から40年代に掛けて風俗小説・経済小説等でベストセラーを連発した作家でその秀逸さは本作の最後の章”風変わりな結末”に現れており驚きの展開を魅せてこの小説はフィクションだったんだと納得させられる仕掛けがあります。

Posted by ブクログ

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