商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2011/04/26 |
JAN | 9784642080545 |
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華族令嬢たちの大正・昭和
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華族令嬢たちの大正・昭和
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大正4年〜7年生まれ同世代華族令嬢四名の座談会を本にしたもの。インタビューは2001年から翌年にかけて、出版は2011年。 四名は 将軍家の娘 徳川宗家(公爵)家正を父に、薩摩藩主島津(公爵)から嫁いだ正子を母に持ち、のちに上杉謙信を祖とする上杉伯爵に嫁ぐ上杉敏子 肥後54...
大正4年〜7年生まれ同世代華族令嬢四名の座談会を本にしたもの。インタビューは2001年から翌年にかけて、出版は2011年。 四名は 将軍家の娘 徳川宗家(公爵)家正を父に、薩摩藩主島津(公爵)から嫁いだ正子を母に持ち、のちに上杉謙信を祖とする上杉伯爵に嫁ぐ上杉敏子 肥後54万石の後裔 熊本藩主細川護立侯爵を父に、岡山藩主池田(侯爵)から嫁いだ博子を母に持ち、のちに寺島伯爵に嫁ぐ寺島雅子(雅子の母方の祖母は敏子の母の姉、つまり2人は片従兄弟。敏子にとって叔母、雅子にとって大叔母はのちに久邇宮邦彦王に嫁ぎ良子女王の母となる島津俔子。良子女王は昭和天皇に嫁ぐので上皇陛下と敏子は片従兄弟、雅子はまた従兄弟。) 武家の名門 宇多源氏の流れをくむ京極子爵の跡取りであり、のちに勲功華族の加藤男爵から婿を取る京極典子 明治の貴族 明治33年に勲功華族(男爵)となった原田家から勝田に嫁いだ勝田美智子 華族のお嬢様の空気感が文字を通して伝わるものの、ページボリュームに対しての情報量がちと物足りないのは生の会話の書き起こしならば仕方ないところか。 明治大正昭和のやんごとなき方々が直接書かれた本では「女官」や「梨本宮伊都子日記」が内容的に群を抜いていて、秩父宮妃、高松宮妃、徳川のお姫様たち、酒井美意子の本もエピソードにエッジが効いている。それらに比べれば四名の御令嬢が話す内容は少しトーンダウンというか、「よっしゃ本でも書いて一般人に知らしめたろか!」というガッツみたいなものがないせいか、ほんわかムードただよう一冊。(実際は徳川家と細川家のご令嬢はとんでもなく特別だったのでは?と思うけれど) それでも「お印」「表と奥」「うまくなりすぎないよう途中で辞めさせられる稽古事」「御相手さん」「お供つきのデート」など楽しいエピが揃っているが、女子学習院が思いのほか体育に力が入っていること、リボンや髪飾りが一才禁止されていて聖心の子が羨ましかったなどというのを聞くと、貞明皇后の姿をうっすら感じる。 「華族だからって特別だなんて思ったことはない」というのはその通りだろう。下界との接触を制限されてきたわけだから自分が雲の上で暮らしていてもそこが「地面」になるのは当然。まして華族と一口に言っても大名家の公爵侯爵もあれば貧乏公家や勲功あり、さらに上には上がいて皇族、天皇家があるなら「何が特別なものかね」ともなる。 あと時代もね。さすがに昭和ともなれば。さらに第二次世界大戦の敗戦も経験してるし。 敗戦といえば ロシアが日本の上半分を占領するのではとの噂に恐れを抱いていたとある。華族は酷い仕打ちを受けるとされていたから。これは日本全体そうだったんだろうなぁ。 にしても、当時の人達が言ったように、京極典子は時代が違っていれば日本華族の花として持て囃されたんでしょうかね。ちょっと美人のレベルが違いすぎて引く。
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華族令嬢4人に生い立ちからどのような環境で育って、どうやって結婚したかなど細かにヒアリングをしており、華族がどのような存在だったのか、家族親族の内側から真の実像を知ることが出来る。 また読み物としても現場での人間味溢れる様々なエピソードが生き生きと書かれており、堅苦しくもどこか面...
華族令嬢4人に生い立ちからどのような環境で育って、どうやって結婚したかなど細かにヒアリングをしており、華族がどのような存在だったのか、家族親族の内側から真の実像を知ることが出来る。 また読み物としても現場での人間味溢れる様々なエピソードが生き生きと書かれており、堅苦しくもどこか面白く、また華族の歴史や伝統に対するスタンスの違い、貴族としての気位なども垣間見える。 歴史背景を知る良い資料であると同時に、後半に向かって勢いが増す内容で引き込まれるように読めました。 華族ご本人から華族とはどういうものだったのか赤裸々に語られてるので実態が知れてとても興味深かった。 華族に興味がある人には強くおすすめしたい。
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すっごく面白かった。フィクションみたい。 「うちの父はニ・二六事件のときに襲われそうになって仰天したものだから、そのとき華族会館にいた人たちと仰天会を結成したのよ」この心の余裕は年月が経ったからなのか?華族として生きてきたがゆえのものなのか。
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