商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/04/22 |
JAN | 9784122054660 |
- 書籍
- 文庫
少年記
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少年記
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
過去の読了本より。(2004年に展望社から出版された元版を、加筆、削除されて新しい版として2011年に中公文庫より出版されたものになります。) 外山滋比古さんの書かれる本は好きで色々と読んできましたが、中でもこの「少年記」は他と一味違っていて、知らない時代の日々が外山少年の目を通...
過去の読了本より。(2004年に展望社から出版された元版を、加筆、削除されて新しい版として2011年に中公文庫より出版されたものになります。) 外山滋比古さんの書かれる本は好きで色々と読んできましたが、中でもこの「少年記」は他と一味違っていて、知らない時代の日々が外山少年の目を通して垣間見ることができる、何となく私の中で特別な一冊になっています。 外山先生は、若くして生母を亡くされています。幼い頃は身体が弱かったことが長生きに繋がったようなお話もありました。(どの本だったかな、、) この本では、外山少年の思い出が、独特のユーモアも交えながら飾ることなく綴られています。 【はしがき】より。(一部抜粋) ーたまたま、そんなところで八十歳になった。これほど長生きできるとは思ってもみなかっただけに夢みたいである。若くして戦争で亡くなった友だちのことも思い出される。よし、少年記を書こうと、自分に言い聞かせた。ー ーえらい人の伝記と違ってためになるところはないけれども、年寄りのこどものときの話は、同じような年少の人には、なんでもないことでも、面白いのではないか。そんなことを考えて、この少年記を世に送る。とあります。 200頁程ですが、たくさんのエピソードがギュッと詰まっていて、一緒にその時代を味わわせていただいているような、「少年記」になっています。 ちょっとおすすめの一冊です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ユーモアのレッスン』(中公新書1720)に収められている「アサリ軍水際撃滅作戦」(アサリ軍)も、戦時中の重苦しい時代のたった一日の出来事が、特別な一日だったように語られています。読んでから随分経ちましたが印象に深く残っています。
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作者があとがきで、文章のなかで“私”を使わないと述べていたが、すっきり清々しいと感じるのはそのせいなのかもしれないと思った。 中学3年のときに寺田寅彦の文章を読みつよい衝撃をうける、とあった。 寺田寅彦は、好きだなぁ。
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外山先生の自伝。ご自分で書かれているように、自伝らしい自伝は書いていないので、唯一ご自身のことを書かれている本という意味で興味深く読んだ。戦前のお話がメインの思いで話であり、著者の他の書籍のように多くの示唆に富んだことで埋め尽くされているわけではない。その代わり、その時代を外山少...
外山先生の自伝。ご自分で書かれているように、自伝らしい自伝は書いていないので、唯一ご自身のことを書かれている本という意味で興味深く読んだ。戦前のお話がメインの思いで話であり、著者の他の書籍のように多くの示唆に富んだことで埋め尽くされているわけではない。その代わり、その時代を外山少年がどのように生きたかを生き生きと描いている。相変わらず、文章の構成や日本語の使い方が素晴らしい。ただし、外山先生の自伝とハードルを上げて読むと若干物足りないかもしれない(で、星4つ)。
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