商品詳細
| 内容紹介 | ※期間限定スペシャルカバーのお届けになる場合もあります。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2011/04/14 |
| JAN | 9784062769327 |
- 書籍
- 文庫
ムーミン谷の彗星 新装版
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ムーミン谷の彗星 新装版
¥660
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商品レビュー
3.9
146件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
想像以上によかった。読み始めはザ・児童文学な文体で退屈かもと思ったけど、全然そんなことなかった。 物語のテンポがはやく、キャラクターたちは面白いし、セリフも冗長なところが全くない、風景描写も良い、世界観にほどよく驚きと共感があって、読者の社会と乖離しすぎないが、現実とは違うファンタジーを楽しむには十分、といった感じで、すべてのバランスがちょうど良い。 ムーミンを読むのははじめてだったけど、今も愛されている理由がわかった。愛着わいてしまう。 まずキャラクターから書くと、スニフがかなりウザい。なんだろう、ウザいという言葉がピッタリなんだよな…幼い見栄を固めたような感じで、嫌いじゃないけど、ウザいのは否定できない。口癖が「げろがでちゃう」ってどうなのと思ってたら、本当にげろして笑った。そのときの場の気まずさは面白かった。 今作でムーミンとスナフキンははじめて出会うわけだけど、この二人、なんか波長あってるな…というのがスニフのウザさで際立ってた。なんでムーミンはスニフとニコイチなんだろう? ムーミンの「彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ……」というつぶやきに対して、スナフキンの返しが「みんなにこわがられるようになると、あんなに、ひとりぼっちになってしまうのさ」という。彗星の気持ちを思って共有してるのはこの二人なのかよ、と思った。 ムーミンがスナフキンをムーミン谷に連れてきて、ママに紹介するとき、親友だって言ってて、あ!やっぱり!?となった。それを受け入れるスナフキンも良い。 というかムーミンはこの旅で親友と彼女を得ていておもしろい。 ママのおおらかさとか、パパの家長として頑張ってるけどちょっと抜けてる感じとか、なんか全部のキャラクターに愛着が湧いてくる。 ムーミン一家とスナフキン以外は、それぞれのキャラクターが、作者の周りにいる人間の個性や欠点を誇張して個性に昇華しているように見える。ニョロニョロなんて、自分の居場所に満足できず、かといって目指す場所もわからない社会人の概念だし。 あとユーモアのバランスもよくて、彗星が近づいてきて海が干上がっていって、その海の底を大きな歩幅で歩くために竹馬を使うとか、彗星の影響で突風が発生して、その風の強さをいきなり「風力5」とか言い出したのがおもしろかった。わかるけど突拍子もない感じのバランスがよい。 彗星が過ぎ去って、最後に海が帰ってくる描写はロマンチックだった。ムーミンとスナフキンが二人並んで海が満ちていく様子を見守るなんて… この話はムーミン谷に彗星が衝突するかもしれないというパニックものではあるんだけど、ムーミンたちがゆったりと構えていて、起きている出来事に、こうなるんだったらぼくたちはこうするよ、と自然な感じで対応しているので、ストレスは全くない。 実際に隕石が近づいてきたらどうなるのかは知らないけと、そこを飛ばさずに単純化して描写しており、それぞれのキャラクターがどんなふうに動くかという舞台装置になっている。 あと言うまでもないが、イラストがかわいい。日本の森とは違う空気や文化を感じる。 今作は作者がすごく時間をかけて書いて、なおかつ手直しを何回も入れたそうだけど、それだけあって読みやすくおもしろかったな。 シリーズどんどん読みたいな〜
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アニメのようなポップでかわいい感じではなく、ムーミン谷に彗星が落ちるかもという、けっこうヘビーな話。 なのに、みんな心配しているのにどこか楽天的。 ムーミンママはムーミンに、地球がどうやったら助かるかではなく、地球は本当に滅亡するのか調べてきてとムーミンを送りだす。 ムーミンは、いつ彗星が地球に落ちてくるかを確認して家に帰る。 え、これ何も解決してなくないか?? 何故かみんな洞窟に入れば安全だと信じている。 無理では?? もしかして、ムーミン谷に彗星が落ちて、2巻からは何も無かったかのように平和なムーミン谷の話になるタイプのやつか?とも思ったが、そんなことなかった。 彗星はしっぽを掠めていっただけで、地球は滅びることはなく。 海を眺めてまたいつも通りの日常に戻っていくのだろう。 ムーミンは地球を救ったわけでもなく、ムーミン谷の英雄になったわけでもなく、いつもと違う自然現象が、ただ通り過ぎて行っただけ。 しかし、天文台を目指して旅をしたムーミンは、旅の中で様々な出会いをし、見たこともないものに触れ、たしかに成長していった。
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みんな口悪くて笑う。 積んでたけど、いざ読み始めるとするする読めた。 柔らかさと薄暗い感じが共存してて好き。
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