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深読みシェイクスピア 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/02/25 |
JAN | 9784106036729 |
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深読みシェイクスピア
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深読みシェイクスピア
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
翻訳者として、セリフをどのように訳すのか?オフィーリアの松たか子、ジュリエットの佐藤藍子、デズデモーナの蒼井優、レオンティーズ(冬物語)の唐沢寿明、マクベス夫人の大竹しのぶらの役者に示唆を受けて脚本を変更していくというのは、訳者がギリギリまでベストを追求している姿だと感じた。シェ...
翻訳者として、セリフをどのように訳すのか?オフィーリアの松たか子、ジュリエットの佐藤藍子、デズデモーナの蒼井優、レオンティーズ(冬物語)の唐沢寿明、マクベス夫人の大竹しのぶらの役者に示唆を受けて脚本を変更していくというのは、訳者がギリギリまでベストを追求している姿だと感じた。シェイクスピアが名セリフだけではなく、さりげないオセロ夫婦の会話の言葉にまで、深い意味を持たせていること、それを蒼井優たちが感じ取っているというのは、凄みを感じる。マクベス夫人が主要人物の中で唯一名前が書かれていない人として夫妻の一体性を「We」という言葉の訳し方から深読みしていく説明にも唸らされる。凄い!
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あるいは翻訳者の精読、あるいは役者の直感によって、たったひとつの言葉に籠められていたシェイクスピアの深い人物造形が明らかになる、その発見の瞬間の喜びを手軽に共有できる楽しい本。一語であっても、わずかに感じる違和感から目を背けずに考え・調べつづけると、かならず新しい発見で応えてくれ...
あるいは翻訳者の精読、あるいは役者の直感によって、たったひとつの言葉に籠められていたシェイクスピアの深い人物造形が明らかになる、その発見の瞬間の喜びを手軽に共有できる楽しい本。一語であっても、わずかに感じる違和感から目を背けずに考え・調べつづけると、かならず新しい発見で応えてくれる懐の深さが古典の魅力であり、それは源氏物語にもシェイクスピアにも共通している。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まだ3分の一ぐらいしか読んでないけど、久しぶりに脳細胞が生き生きしてくるような感触。シェイクスピアの戯曲は坪内訳と小田島訳で全部読んだけど、未読のちくま文庫全集の訳者・松岡さんの対談? インタビュー? といった内容で、現在進行形で脚本を訳出している人ならではの深い解釈や原典に関する豊富(なんて言葉では表しきれないぐらい豊かな)知識に、小さな章立て毎に感心の溜息が出てしまう。 脚本を訳しながら、逆に演じる役者からインスピレーションを受けて更に脚本そのもの、世界そのものの解釈が深まるというエピソードや、相手を指す「二人称」の使い分けや「know」という中学一年生でも知ってるような動詞から、もう見事としか言いようがないような切り口でもって作品に新たな解釈を付与する手並みが素晴らしい。 小田島さんのエッセイとは趣は違うけど、これまたシェイクスピアを読み直したくなってしまうような本。
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