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なぜ日本人はとりあえず謝るのか 「ゆるし」と「はずし」の世間論 PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2011/02/17 |
JAN | 9784569795522 |
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なぜ日本人はとりあえず謝るのか
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なぜ日本人はとりあえず謝るのか
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
先日、不本意ながら謝るという出来事があった。そこから学んだことも多かったんだけど、そもそも謝る、謝罪って何なのだろうと思い、タイトルに「謝る」という言葉が入っているこの本を見つけた。 日本の独特な「世間」のことを書いている。日本には欧米的な「個人」や「社会」がなく、その代わりに「...
先日、不本意ながら謝るという出来事があった。そこから学んだことも多かったんだけど、そもそも謝る、謝罪って何なのだろうと思い、タイトルに「謝る」という言葉が入っているこの本を見つけた。 日本の独特な「世間」のことを書いている。日本には欧米的な「個人」や「社会」がなく、その代わりに「世間」があると。そこでは絶対的な基準がうやむやにされている。謝れば許すのが日本の「世間」であり、それは言い換えれば、謝らなければ村八分になるということ。だから、空気を読んでとりあえず謝れば罪がないことになったり減刑される。読んだことはないのだが、日本に「甘え」の構造を見出した名著があったけど、それと同じようなことを言っているんじゃないだろうか。 そういう日本の世間はいいのだろうか。大多数が形成しているのが世間だから、それでよいと思っている日本人が多いんだろうけど、私は窮屈だな。謝罪を求められた件だって、心からでなく謝罪したこと、転化的に謝罪したことがいまだにしっくり腑に落ちずにいる。 でも世間では、そういうときは空気を読んで謝罪をするのが大人ということになっている。なぜ日本では、それほど空気を読むことが素晴らしいこととされるのか。最近ちょっと目にした読みもので、「外国人も空気を読むが、その上での振る舞いが日本とは違う」というようなことを言っていた。本書の最後のほうで辺見庸さんを引用したりしながら、著者は「単独者」「独身者」といった世間の間に身をおき、自分の意思によって生きるスタンスを提案している。それは、やみくもに世間に反旗を翻すのではなく、世間を十分知ったうえであえて振る舞うものだと。そういうふうに生きたいものだし、そういう同志と出会いたい。
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世間の「ゆるし」に腹が立ちつつも自分はどこか甘えている。 都合よく期待している。「起訴便宜主義」 はずされたくないから擦り寄る気持ち悪さ。暗黙の了解。 おかしいとは思いつつも世間とはそんなものと割り切れる日本人。 著者のいう「世間-内-存在」による「ゆるし」、「世間-内-存在」が...
世間の「ゆるし」に腹が立ちつつも自分はどこか甘えている。 都合よく期待している。「起訴便宜主義」 はずされたくないから擦り寄る気持ち悪さ。暗黙の了解。 おかしいとは思いつつも世間とはそんなものと割り切れる日本人。 著者のいう「世間-内-存在」による「ゆるし」、「世間-内-存在」が 「はずし」たら「世間-外-存在」で孤立して生きていけない日本。 IT世間、10代、学生にSNSが浸透する理由、自殺者が減らない こと。 世間が我がことのように論評し、世論を形成すること。 「共通の時間意識」から生じる同情と共感。 「謝罪」というおまじない。呪術。 「世間に流されないようにしないといけない」とは誰が言ってたん だっけ。 「世間-内-存在」と「世間-外-存在」の間、「世間-間-存在」 徹底的に「世間」の空気を読み、「世間」をよく知った上で、あえて、 「世間」の空気を無視する。そういう態度が必要だ 著者はそう提案している。
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世間論を初めて読んだが大変参考になることが多かった。 世間の赦しとはずし、それらに我々は意識していなくても縛られている。 この書は刑法的観点からそれが論じられている
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