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黒い都知事石原慎太郎
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黒い都知事石原慎太郎

一ノ宮美成, グループ・K21【著】

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黒い都知事石原慎太郎

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2011/01/29
JAN 9784796676328

黒い都知事石原慎太郎

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2011/04/11

『太陽の季節』も『亀裂』も56年~55年前に書かれた小説ですが、いま読んでもけっして古びていない瑞々しいすばらしい小説です。内容としては他愛のないどちらかというと通俗的なものですが、その通俗もここまで躍動する文章で清々しく書かれると、文句のつけようがありません。というより、そのリ...

『太陽の季節』も『亀裂』も56年~55年前に書かれた小説ですが、いま読んでもけっして古びていない瑞々しいすばらしい小説です。内容としては他愛のないどちらかというと通俗的なものですが、その通俗もここまで躍動する文章で清々しく書かれると、文句のつけようがありません。というより、そのリズミカルな文体は、彼の肉体そのもので、行間からほとばしり飛び散る汗や唾液や体液は、まったくエロティックですらあります。 あるいは、政治家として彼ほどその語り口が徹底して明晰で簡潔で、そして誰よりも牽引力があり頼りになる存在はないというふうに感じさせるものがあります。 それに、どこかで、彼が次にどんな危ない爆弾発言をするのか、半ばドキドキしながら期待して待っているような気持ちが、あるようなないような奇妙な感じを抱いてもいます。 でも・・・・・。 東京都知事選挙で261万票を獲得して4選を果たした石原慎太郎は、社会不安うずまく疲弊した独逸で、まるで疾風のごとくまさしくドサクサに、1933年に首相に翌34年に国家元首にのし上がってしまった世紀の大悪党アドルフ・ヒトラーに似ています。 つまり、強力なリーダーシップを待望した都民は、ファシズムの台頭を渇望したということに他ならないのです。 というような感想を痛恨のうちに抱かざるを得なくなるような内容です、この本は。 ちょっとした国家予算に匹敵するほどの大規模経済を抱える巨大都市=東京を、12年間にわたって好き勝手に自由に動かす長として、石原慎太郎がいったい何をどう暗躍してきたのか、という真相の全体像について、今まで真正面からは誰も斬り込んで来ませんでしたが、本書は・・・・   (1)羽田空港開発   (2)築地市場移転   (3)新銀行東京   (4)東京五輪招致   (5)首都再開発 の5つの巨額の税金を動かしてきた東京エコノミーの真相を暴き出すと共に、財界と結託・癒着した石原ファミリーの利権漁りの実態を白日のもとにさらして、徹底的に木っ端みじんに石原慎太郎を批判した本格的正統派の書です。 東京都民も私たち日本国民も、まるですっかり巧妙に騙されて、今までまったく知らなかった利権獲得の構図が暴露されます。 それにしても、東日本大震災を天罰だと言ったり、日本軍のやった南京大虐殺は嘘と発言したり、その夜郎自大な非常識な暴言・失言は枚挙にいとまがないほどですが、ひとりの小説家が言うのなら失笑を買っておしまいかもしれませんが、都知事の立場でのこの破廉恥な発言を、いったいどうして国民もマスコミも許しておくのか不思議です。 ・・・・・はたして、私たちはいつのまにかファシストの到来を切望しているのかもしれないのでしょうか・・・・・

Posted by ブクログ

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