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日本経済論 「国際競争力」という幻想 NHK出版新書
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2011/01/07 |
JAN | 9784140883402 |
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日本経済論
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商品レビュー
4.8
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2011年(東日本大震災前)刊。著者は東京大学大学院総合文化研究科教授。◆宇沢弘文の後継とも見紛うばかりの最終章。宇沢の社会的公共資本を現代にリビルドした感ある論考に加え、現代にケインズをどう再構築するか(サプライサイド経済への批判と、需要創出への注視)に意を払う件ある所以。◆一方、民主党政権期刊行の書だからか、自民党(特に小泉・竹中ライン)への批判は明快(個人的には竹中氏批判は真っ当なものと思える)。◇が、民主党への批判も手厳しい。特に、中国の旺盛な海洋進出と軸が見えない同国の問題を前提とした上で、 普天間基地の県外移設論の誤謬を突く点は明快(126頁)。◇また、オバマ政権誕生の意味と、新味はないが、中国の動向(特に対米関係)とは詳細(米国債を外交カードに等々)。が、中が資源・食糧をなりふり構わず奪いに来ている点は触れず。◆なお、円安誘導の小泉路線が重商主義と称するなら、安倍政権のそれも同様か。◆PS.「ネットは(中国)政府が…コントロールできておらず、…活発な発言の場…」の数行後に「インターネット…言論の動向に…党も注視…」「グーグルが撤退…なるほど党の締め付けが厳しく」ともある。念のため。 本書の表題には問題あると感じるが、その上で全体の叙述から伺えるのは、いわゆる国際競争力の強化という点で日本を捉えようとしても、かなり無理がある。こう著者は考えているということではないだろうか。日本の急速な人口減には触れないが、リフレ派批判の上、対応策が非常に長期的(教育、子供の貧困解消、人的インフラの強化、地縁を軸とする繋がりの回復)なものばかりな点がそう解釈する所以だが。どうなんだろうか…。
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ブッシュ政権下ではアメリカは国際政治のみならず国際経済についても単独で枠組みを設定しようとした。ワシントンコンセンサスによる世界に小さな政府、グローバリズム、規制緩和を押し付け、あげくに金融危機を招いた。 中国は国際政治のルールに未習熟なままでドルが基軸通貨であることを批判し、...
ブッシュ政権下ではアメリカは国際政治のみならず国際経済についても単独で枠組みを設定しようとした。ワシントンコンセンサスによる世界に小さな政府、グローバリズム、規制緩和を押し付け、あげくに金融危機を招いた。 中国は国際政治のルールに未習熟なままでドルが基軸通貨であることを批判し、軍事的な膨張主義を進めている。
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戦後一貫して政治経済社会と広範囲にアメリカの影響を受けてきた日本。 政権交代があったが、自民党時代よりも混迷を深める様相を見せる民主党政権。 なぜ「経済」をめぐる迷走が続くのか、「国際競争力」という幻想、構造改革、公共性の問題点をするどくえぐる著作である。 ソ連崩壊後の米国...
戦後一貫して政治経済社会と広範囲にアメリカの影響を受けてきた日本。 政権交代があったが、自民党時代よりも混迷を深める様相を見せる民主党政権。 なぜ「経済」をめぐる迷走が続くのか、「国際競争力」という幻想、構造改革、公共性の問題点をするどくえぐる著作である。 ソ連崩壊後の米国、ヨーロッパの迷走、中国・ロシアの台頭。 多極化する世界構造における日本のしっかりとした立ち位置を模索しなければならない。
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