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しゃべくりな文字盤屋
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しゃべくりな文字盤屋

金善栄(著者)

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しゃべくりな文字盤屋

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 地方小出版流通センター
発売年月日 2010/12/01
JAN 9784939042690

しゃべくりな文字盤屋

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2011/02/16

これが、文字盤で伝える在日三世障害者の人生や 借りた本。カバーの袖と目次の次のページに、金さんがキーボードの上に、キーのところに穴をあけた板を置いて、ひとつひとつキーを打ってる写真がある。母もこんなのをワープロ用につくってもらって使ってたなーと思う。それでも打ち間違いはどんど...

これが、文字盤で伝える在日三世障害者の人生や 借りた本。カバーの袖と目次の次のページに、金さんがキーボードの上に、キーのところに穴をあけた板を置いて、ひとつひとつキーを打ってる写真がある。母もこんなのをワープロ用につくってもらって使ってたなーと思う。それでも打ち間違いはどんどん多くなり、変換もあやしくなり、だんだん母の書くものは判じ物のようになっていったのだった。金さんはこの本が2冊目だそうだが、これだけの文章をひとつひとつキーを打って書くのは、たいへんやったやろうなーと想像する。しかも、大阪弁やし。 私のふたつ上の金さんの「施設と学校」の話、とくにネズミ養護学校(仮名)の中高の話は、きっつーと思った。「お前の将来、どうせ施設やから今から鍛えたる」と言ったM先生に、金さんは、そこまで言われてまで、ここにおりたくないわと思い、第八養護学校へ転校して「この二年間で、学生やった十年間の面白さを取り戻して、卒業できた」。 本の後半、「自立の道」の話がおもろい。ヘルパーと介助者をまわすだけの生活になってしもて、自立ってなんやろ、なんのために自立をしたんやろと考える金さん。「ほんまは自分が体験したことを書きたくて自立したのに」と、ヘルパーのえらいさんに言うて、ヘルパー体制を変えてもらう。 「王様になれるイメージ」「手足に使えるイメージ」と言う人もいるなかで、介助者のイメージを「人間関係」と言うた金さん。この本も、そういう関係のなかでできたんやろうし、体験してきたことも、関係のなかにあるんやろうなーと思った。

Posted by ブクログ

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