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夢みる少年の昼と夜 新潮文庫
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夢みる少年の昼と夜 新潮文庫

福永武彦(著者)

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夢みる少年の昼と夜 新潮文庫

426

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1986/02/01
JAN 9784101115054

夢みる少年の昼と夜

¥426

商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

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2021/08/30

短編11編を収録しています。 表題作の「夢みる少年の昼と夜」は、ギリシア神話に興味を示す少年を主人公にした物語で、感受性の強い少年の不安定な心をていねいにえがきとろうとしています。 おなじく強い印象をのこす少年が登場する「死者の馭者」や、画家の父をもつ少女を主人公とする「鏡の...

短編11編を収録しています。 表題作の「夢みる少年の昼と夜」は、ギリシア神話に興味を示す少年を主人公にした物語で、感受性の強い少年の不安定な心をていねいにえがきとろうとしています。 おなじく強い印象をのこす少年が登場する「死者の馭者」や、画家の父をもつ少女を主人公とする「鏡の中の少女」は、すこし神秘的な内容を含んでおり、ロマン派の小説の影響が感じられます。 一方「鬼」は、『今昔物語』から想を得てつくられた作品です。人間の心のありようを冷徹に見つめようとする著者のまなざしが印象的です。 兄の自殺した理由を知る女性をえがいた「秋の嘆き」や、精神に異常をきたす医者の妻をえがいた「世界の終り」は、題材にどうしても古さを感じてしまいますが、整った短編小説にしあげられていて、著者のストーリー・テラーとしての卓越した手腕にあらためて目を開かされました。

Posted by ブクログ

2015/10/07

不安定な少年、少女期の果てしない空想(妄想)。思春期を過ぎ、変化に乗り切れなかった女性の妄想に壊れていく姿、妄想に巻き込まれていく男性。常に死やおしまいの予感の漂う中、強い感受性によりそれを綺麗に包み隠そうとしつつ、読み手を導いていく印象でした。戦争と言う大きな傷、変化を踏まえた...

不安定な少年、少女期の果てしない空想(妄想)。思春期を過ぎ、変化に乗り切れなかった女性の妄想に壊れていく姿、妄想に巻き込まれていく男性。常に死やおしまいの予感の漂う中、強い感受性によりそれを綺麗に包み隠そうとしつつ、読み手を導いていく印象でした。戦争と言う大きな傷、変化を踏まえたこその作品のような気がします。それゆえ抱える重さもひとしおです。

Posted by ブクログ

2015/03/04

幻想的な短編集。『幻影』が特に気に入った。福永武彦の愛についての思想を垣間見ることが出来る。どの作品も夢のようで儚く哀しい。

Posted by ブクログ

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