商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 二見書房 |
発売年月日 | 2010/11/24 |
JAN | 9784576101651 |
- 書籍
- 文庫
青に沈む庭
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青に沈む庭
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商品レビュー
3.6
16件のお客様レビュー
相手を思う気持ちが切なかったです。最後にはハッピーエンドだと分かっていても切なくなりました。朝丘戻さんの作品は日本語が丁寧で読みやすくて面白いですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カラス、アカノイト、とシャレードから出ている朝丘作品にはお気に入りが続いたので気になって読みました。新たなお気に入りがまたひとつ。 温かい家庭ですくすくと育った一と、家族の温もりを知らないまま、『家族』を求める気持ちから一の姉、真と結婚するも、自分の『病気』を捨てきれず、一度は手にした家族を自ら手放し、自らを攻め続けながら生きる逸人。 密かに許されない思いを抱いてしまった相手にあれだけ無邪気に無自覚に懐かれたら無碍にはあしらえないよね、辛いよね……。 空や海の青、二人の想い出の朝顔の色、成長過程の一と、未だ物憂げな想いに囚われたままでいる逸人を縛り続ける青い想い。 移ろいゆく日々の風景と心の色の描写がひとつひとつ鮮烈で胸にぐっと迫ってくるよう。 真が一の逸人への想いと覚悟のなさを聞いて啖呵を切るシーンは突き刺さりました。 常識的な家庭に育ち、逸人を夫として迎え入れて彼と家族を作っていくつもりだった真には彼が自分の性癖にずっと苦しんできた事も、それらを乗り越えて覚悟して生きていくことがどれほど困難なことなのかも全て分かっていて、一の『自分の気持ちだけが大事で世界の全て』な子どもっぽい真っ直ぐさが苛立って仕方なかったのかもしれない。 些細なことから爆発して喧嘩→翌朝に姉の方がケロっとしておおらかに流してくれるあたりは『家族』のあり方を象徴する良いシーンだったなと思います。 朝丘さんは同性愛者として生きていく覚悟と苦しさを容赦なく描く作家さんですが、家族の絆、一度手にしかけたそれを自ら壊してしまったという罪の意識と苦しさ、逸人の生い立ちの苦悩が容赦なくのしかかってくるので読んでいて苦しかったです……。 自分を偽り、抑えながら生きてきた逸人が一の真っ直ぐさに絆されて脱皮しようとし、子どもらしい真っ直ぐな憧れと想いをぶつけていた一は本当の意味で逸人を受け止め、彼の人生を救おうとする。重く苦しい話で、その後の二人にもまだまだ問題は山積みだろうとわかっていても、二人の成長物語として清々しく心地よく読めました。 あれだけ苦悩していた逸人が意地悪さを覗かせるラブシーンも、星がパラパラと二人の上に降ってくる場面もとても好きです。 挿絵の雰囲気も合ってるんだけど、一と逸人が身長くらいしか描き分け出来てなくない? これじゃ双子の兄弟だよ ってところが残念……。 カラスの久美もそうだけど、朝丘さんの描く女の子は特徴的というか、ちょっと無邪気な不思議ちゃんぽいのでその辺がイラっとする人も居るんだろうなぁ。 個人的には加奈ちゃんと泉堂のその後が気になります。ケンカップル万歳。笑
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朝丘さんの作品を初めて読んだのが「坂道のソラ」だったためか、今朝丘さんの作品を集めて年代の古いのを読むとどうしても文章の拙さが目についてしまう。 このお話もテーマの選び方はいいと思うのだけど、話の進め方が各所強引で、1本の綺麗な道が見えて来ない。 とはいえ、個人的に好きなキャラ...
朝丘さんの作品を初めて読んだのが「坂道のソラ」だったためか、今朝丘さんの作品を集めて年代の古いのを読むとどうしても文章の拙さが目についてしまう。 このお話もテーマの選び方はいいと思うのだけど、話の進め方が各所強引で、1本の綺麗な道が見えて来ない。 とはいえ、個人的に好きなキャラクターが動いてくれたので、評価を下げることも出来ずにこの評価です。 けなげな男の子が好きなら読んで良し、、かな〜 登場人物の名前の付け方がイイ
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