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氷河期-ルーヴル美術館BDプロジェクト-
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館集英社プロダクション |
発売年月日 | 2010/11/08 |
JAN | 9784796870801 |
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氷河期-ルーヴル美術館BDプロジェクト-
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商品レビュー
4.2
13件のお客様レビュー
借りたもの。 地球温暖化とその反動?により氷河期が訪れ、地表の多くが氷に覆われ、人類の文明が滅んだ―—欧州主体の価値観が失われた―—後の世界。 考古学者の調査隊一行が氷に埋もれていたルーヴル美術館を“発見”し、その収蔵物が「何」なのか、一生懸命解釈を試みている。しかし、どれも的外...
借りたもの。 地球温暖化とその反動?により氷河期が訪れ、地表の多くが氷に覆われ、人類の文明が滅んだ―—欧州主体の価値観が失われた―—後の世界。 考古学者の調査隊一行が氷に埋もれていたルーヴル美術館を“発見”し、その収蔵物が「何」なのか、一生懸命解釈を試みている。しかし、どれも的外れで教養に基づく“本質”が失われればこのようなもの……というか、言い得て妙な表現にシュールな笑いが込み上げる。 この無教養はこの『氷河期』を生きる未来人に留まらない。今を生きる現代人にも問いかけている。 その一行に随行し、途中ではぐれた(なぜかしゃべる?)犬・ハルクは自力でルーヴルにたどり着くと、オリエントやエジプトの遺跡コレクションが収蔵されているエリアに。 そこで忘れられた遺物たちは動き出し、ハルクに己のルーツや彼らが見てきた人類の歴史を語り掛ける…… まるで付喪神のようだ。 “美の殿堂”とも形容されるルーヴル美術館の収蔵品は、ある意味闇鍋じみている。 それがヴンダーカンマー然り、過去の帝国主義的思想による“略奪”の結果然り、垣間見える。 かつての多神教の神像を崇めるのではなく“美術品”として鑑賞している現代人。 鍵十字をタブー視ばかりして、ナチス以前にあった本来の良いイメージを忘れていること、同じルーツの卍を敵視する等… 知らないこと、知ろうともしないことを断罪しているようにも聞こえる。 何だか所々で相手の無知をなじるような言い方をするのはフランス流か? 欧州の文化の根幹に根差したキリスト教。 たくさんのイエスが現れ、「我こそがイエスだ‼」と叫んでいる。 「父なる神から同時にあらゆる場所にいられる能力を受け継いだのだが、なかなか扱いが難しくてね(p.76)」 …いや、だったら全部同じイエスだし、意識が分裂するようなものではないのでは?ローマカトリックに怒られないかと心配になる(笑) イエスが「ここは寒い、でも外の方が快適だ。あんな邪教の神々と同居するより~(p.76)」と言っているのが解せぬ。私には。 イエスを除いた主題の絵たちが、大きな犬となって美術館を飛び出した。大きな一匹の黒に近いセピア色の犬となって。 それを呆然と見送る、カスとなったルーヴルに残る考古学者。
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未知の芸術、歴史の遺産を初めてみたときどのように対象を解釈するか。様々な文化が築かれてきた背景をどう読み取るか。閉じ込められてた展示品が今に触れることによって息を吹き返し開放され、自由な解釈によって姿を変え走って時を超えていく。 この本のテーマともいえる作品であるマリー=ギエルミーヌ・ブノワの〈黒人女性の肖像〉は奴隷制の廃止の年に描かれ、黒人や女性の開放を象徴している。
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ニコラドクレシー作、って言われないと 若干ピンとこないような絵柄してて、 もう少し前の頃の絵柄の方が好きだなと実感。 ルーブルの企画作品として、 大丈夫なのか?ってなるくらい 目の付け所が妙な内容になってて、 バンド・デシネにも こういう温度感を表現するひとが いるんだなって新鮮でした。 ラストのキリストの扱いとか、 銀魂みたいなイジり方してて面白かった。 ニコラドクレシーさんの作品は 絵柄が第一だと思ってるので、 かなり雑な絵柄と、 かなり他作品の絵を貼り付けてるだけの 後半の作りが好みじゃなかったー。 美術品たちがキャラクターとして しゃべりまくってるのとかは、 挑戦的で面白い作りではあるんだけど…。 ありがとうございました。
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