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旧石器遺跡捏造事件
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旧石器遺跡捏造事件

岡村道雄【著】

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旧石器遺跡捏造事件

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 山川出版社
発売年月日 2010/11/05
JAN 9784634150089

旧石器遺跡捏造事件

¥1,760

商品レビュー

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2022/02/04

学会界、いや日本全体を揺るがした捏造事件の 犯人像真相を 身近にいた著書が書いている。 考古学が 好きな 方は一度 読まれると良いと思う。 日本の権威主義の 塊のような学会 の一つで起きた事件であるが 、群馬大学の医学部の 手術 では犠牲者がたくさん出たことに似ている。 考...

学会界、いや日本全体を揺るがした捏造事件の 犯人像真相を 身近にいた著書が書いている。 考古学が 好きな 方は一度 読まれると良いと思う。 日本の権威主義の 塊のような学会 の一つで起きた事件であるが 、群馬大学の医学部の 手術 では犠牲者がたくさん出たことに似ている。 考古学 について 書かれた本であるが 胃の中の蛙である 日本の学会の一端を見たような気がする。 よく書かれた本である 考古学も これからは頑張って開かれた 学会になっていくだろう。

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2012/06/09

 旧石器捏造事件の「黒幕」「共犯」と当時指弾された元文化庁文化財調査官の考古学者による事件の総括書。捏造の経緯から発覚後の検証まで長期にわたる事件の推移を知る上で有用だが、基本的には藤村個人への責任転嫁の線で、自己弁明色は否めない。「結果的にわれわれが、捏造場所、層位、発掘場所も...

 旧石器捏造事件の「黒幕」「共犯」と当時指弾された元文化庁文化財調査官の考古学者による事件の総括書。捏造の経緯から発覚後の検証まで長期にわたる事件の推移を知る上で有用だが、基本的には藤村個人への責任転嫁の線で、自己弁明色は否めない。「結果的にわれわれが、捏造場所、層位、発掘場所も設定して捏造舞台を用意してやっていたことになる」(p.144)と研究体制の未熟が捏造を誘発させたことを認める一方、当初から学界内に存在した批判が権威的・権力的に圧殺された過程には口を濁している。他方、事件後も「新発見」に踊る事態や遺物の誤認問題があり、教訓が生かされていないという指摘は重い。

Posted by ブクログ

2012/02/03

旧石器遺跡捏造に関する二冊目。 著者(岡村道雄)は、過去に藤村氏とともに「発掘」に携わり、第一線から退いた後も積極的に彼らの「成果」を宣伝してきた人物である。その著者による反省の書であり、研究者でありながら「捏造」が見抜けなかった背景について考察している。 事件に関する考察は、...

旧石器遺跡捏造に関する二冊目。 著者(岡村道雄)は、過去に藤村氏とともに「発掘」に携わり、第一線から退いた後も積極的に彼らの「成果」を宣伝してきた人物である。その著者による反省の書であり、研究者でありながら「捏造」が見抜けなかった背景について考察している。 事件に関する考察は、もう一冊の本(河合信和,『旧石器遺跡捏造』,文春新書)とほぼ同じである。「捏造」が見逃され続けた背景には、当時の学会における論争(「前期旧石器」存否論争)があったこと、そして、マスコミにおける過熱な報道が、「捏造」に対する疑問や反論を封じ込める結果となったことが指摘されている。 ただ、著者は実際に発掘現場にいた身であることから、より専門的な話も書かれている。例えば、当時の発掘では「発見者と研究者が階層的な役割分担」(p.37)を持っていたとされ、現場で発掘品を「発見」する発見者と、それに(不審点を疑問に思いつつも)“合理的”な説明をつける研究者とで役割分担が行われていたと言う。こうした構造も、「捏造」が見逃され続けた背景であったと言えよう。 本書の評価については「弁明」「責任転嫁」などの批判的なものが目立つ。確かに、その論調は、どこか自己弁護的なものがあることは否定できない。しかし、単にそうした一面的な評価を以って斬り捨てるのではなく、当時のプロたちがどのように騙されたのかを知る意味でも、少し耳を傾けてみるのも悪くはないだろう。

Posted by ブクログ

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