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ビートルズ都市論 リヴァプール、ハンブルグ、ロンドン、東京 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2010/09/30 |
JAN | 9784344981874 |
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ビートルズ都市論
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ビートルズ都市論
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
これまで自分が考えてもみなかった都市とビートルズとの関係性について考察しまとめた本。特にハンブルクの章が白眉。ジョン、ポール、ジョージ3人の内面的・アート面での成長と、その後の変貌への布石、そしてピート・ベストの脱落の道筋がよく理解できた。 後半になるほど、都市からの影響性が希薄...
これまで自分が考えてもみなかった都市とビートルズとの関係性について考察しまとめた本。特にハンブルクの章が白眉。ジョン、ポール、ジョージ3人の内面的・アート面での成長と、その後の変貌への布石、そしてピート・ベストの脱落の道筋がよく理解できた。 後半になるほど、都市からの影響性が希薄になるというか、こじつけめいてくるのは、おそらくビートルズ自身が他のすべてに影響を与える側になったからゆえであろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
第1章では、「ビートルズというロック史上最高にして最強のグループがイングランド辺境のリヴァプールから世界に羽ばたいたのは、単なる偶然ではなく、根拠を有する必然であった」ことを論証している。とても興味深い。 ビートルズの出身地リヴァプールは、17世紀に始まった奴隷貿易によって歴史の表舞台に登場する。奴隷は、西アフリカからリヴァプールに送られ、やがてカリブ海沿岸・アメリカ南部へと運ばれる。アメリカ南部はもとともとフランスが植民地化した土地。西洋音楽と黒人音楽である「ブルース」が融合し「ジャズ」に発展する。一方、アパラチア山脈の谷間に入植したアイルランド系やスコットランド系移民の音楽(ケルト音楽)は「カントリーミュージック」へと成長していく。「ブルース」と「ケルト音楽」の絡みから、「リズム&ブルース」が産み落とされる。この「リズム&ブルース」は、「カントリーミュージック」を体得した白人にも演奏され、「ロックンロール」へと名前を変えるのだ。そして、リヴァプールとニューオリンズは共に港町であり、定期船によりアメリカの新しい音楽がリヴァプールに運ばれる。港町リヴァプールの異文化受容の柔軟性も忘れてはならない。 興味深いことは、ロックンロールの形成に深い関りがあるのがケルト音楽で、ビートルズの4人は全員ケルト系(ジョン、ポール、ジョージはアイルランド系、リンゴはスコットランド系)だということ。そして、リバプールに住むアイルランド系の人々は、アメリカに移住したくてもできない人が多かったことも、ビートルズのアメリカへの憧れを、より強靭なものにしたのではないだろうか。 ほかの章では、ハンブルグ、ロンドン、東京を取り上げ、ビートルズという大衆音楽の成功の背景や各都市民の反応を、経済及び歴史・文化・社会、そして人間関係から論証している。読み進めていくと、あたかもビートルズの時代のその町に引き込まれれていくような錯覚すら覚える。ビートルズマニアでなくても読めるのが嬉しい。
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リバプール、ハンブルク、ロンドン、東京という四つの都市の背景と、それがビートルズの音楽に与えた影響を検証していく。 また音楽の「土台」となる部分を見る違ったビートルズ論とも言えるだろう。 何がビートルズを生み出し、そしてビートルズは社会にどう影響を生み出したのか。 ビートルズは今...
リバプール、ハンブルク、ロンドン、東京という四つの都市の背景と、それがビートルズの音楽に与えた影響を検証していく。 また音楽の「土台」となる部分を見る違ったビートルズ論とも言えるだろう。 何がビートルズを生み出し、そしてビートルズは社会にどう影響を生み出したのか。 ビートルズは今やしっかりと学問の対象になるほどの存在でもありそれは驚くほどの多様性を持つと言える。 それも、ロックグループとして彼らが現実を「破壊する」ではなくて「希望」を歌ったからであろう。
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