商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ホーム社 |
発売年月日 | 2005/04/14 |
JAN | 9784834273342 |
- コミック
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親鸞(文庫版)(1)
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親鸞(文庫版)(1)
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お地蔵さまや社寺仏閣はもとより、曽祖母といるときには、ひょっとしてお日さままで拝むということを、何の抵抗もなく日常茶飯事あたりまえのことのようにしてきたのが、京都の信心深い家に生まれた幼少のころの私でしたが、はじめて固有名詞として宗教に関連する人物として意識したのが親鸞でした。 ...
お地蔵さまや社寺仏閣はもとより、曽祖母といるときには、ひょっとしてお日さままで拝むということを、何の抵抗もなく日常茶飯事あたりまえのことのようにしてきたのが、京都の信心深い家に生まれた幼少のころの私でしたが、はじめて固有名詞として宗教に関連する人物として意識したのが親鸞でした。 そのきっかけは、幼稚園から小学生5年生まで数えること12回という少なすぎない葬儀に参列した経験、といっても両親の付録でついて行って、見たこともない親戚の同年代の子供たちと、一瞬だけ仲良くなって遊んだというのが本当のところですが、でも、そのなかでひとつだけ、僧侶の唱える念仏がいつもと違って「南妙法蓮華経」だったことがありました。いつもの「南無阿弥陀仏」を連呼する般若心経、つまり例のあの「佛説摩訶般若波羅蜜多心経・・・」なら小さな私でも唱和できるのに、こんなの聞いたことがない、これはいったい何なのかしら? ということから、調べていくと、「南妙法蓮華経」は日蓮が創った日蓮宗の用いるお経で、それと違うふだん私たちが親しんでいる「南無阿弥陀仏」は、親鸞の創設なる浄土真宗のお経だということが判明。子供心にも、なんだ単なる縄張り争いなのか、死者を弔うのに作法の違いで極楽浄土での待遇がどこか違うのか、よくわからないことだらけでしたが、ともかく、そのとき以来です、自分が口にする念仏を創造した、親鸞という人が気になりだしたのは。 そんなとき手にしたのが、このバロン吉元が山折哲雄の原案をもとに描いた『親鸞』全5巻でした。 これは、まだ範宴(はんえん)という名前だったころ、比叡山延暦寺で修業しているとき、秘玉という名の妖艶な女性に恍惚的誘惑を受けたりするなどのかずかずのエピソードで興味深く親鸞を描いていて、その思想や宗教心の源泉を探究するという小難しい話が課題としてあったとしても、とても面白く読めた本でした。 彼は、なにしろのちに大聖人としてあがめたてまつられるのですが、その人生はとても人間的で、私たちとちっとも変らない煩悩の持ち主で、でも、それを克服して、大勢の人たちの現世の幸福のために宗教に何が出来るのかを追究したのだと、小学6年生の私は理解できたのでした。 彼のいう絶対他力や他力本願とは、ほとけさま、阿弥陀仏の本願力という力に、私たちの苦悩する悩みや心を打ち砕いて、安心・満足な平穏無事な心にする大きな力にすがるということで、何もなんでもかんでも他人に助けを請うということではないことはわかりました。
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