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「存在論的ひきこもり」論 わたしは「私」のために引きこもる
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 雲母書房 |
発売年月日 | 2010/09/05 |
JAN | 9784876722938 |
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「存在論的ひきこもり」論
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「存在論的ひきこもり」論
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
「ひきこもり」を病であるとか、マイナスのものとして捉えない反対の見方を提示している。何事も詳細な裏付けがあって始めて語れる・・という気がした1冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひきこもりを外部からの評価でなく、その人が「ある」ための必然的プロセスとした、哲学的ひきこもり論。行政、医療にはおそらくなじまないでしょうね。当事者としては、こう考えてくれる人がいることは救いですが、自分がその域まで達するには、まだまだ時間がかかりそうです。支援の極みは「 ただ、そこにいること」。1万歩くらい、先を歩いている人の言葉を聞いたような印象です。フォトリ41
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「存在論的ひきこもり」が本質であり、「社会的ひきこもり」は現象でしかない。というのは説明としてはわかるんだが、あんまりこの点にこだわって斎藤環を叩くのもどうかな?って気はする。ひいきこもりは政治・経済的には解決すべき課題ではあるんだろうが、医療的には本人が苦しんでいるか否かによっ...
「存在論的ひきこもり」が本質であり、「社会的ひきこもり」は現象でしかない。というのは説明としてはわかるんだが、あんまりこの点にこだわって斎藤環を叩くのもどうかな?って気はする。ひいきこもりは政治・経済的には解決すべき課題ではあるんだろうが、医療的には本人が苦しんでいるか否かによって治療対象か否かが決まるのではないだろうか。その苦しみというのが、本人ではなく社会(的圧力)に原因があるというのもわかるし、本当は社会を変えていかなければならないのだろうけど、まずは本人の精神的変化により苦痛を取り除けるのであれば、それはそれでよいのではないかと思う。 存在論的アプローチのプロセス視点と、「ある自己(存在論的)」「する自己(社会的)」の二重性および自己間関係の調整いうのは大変興味深く、面白い考え。要するに「僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない」ではなく、「僕が僕であるために引きこもらなければならない」という事なのかと。 「する自己」から解放されている、赤ん坊と老人。両者とひきこもりは「ある自己」だけで存在論的価値があるという点において同一であるという説明は明解であり、「する自己」本位に人間の意味と価値を見出そうとするのを否定している点もよくわかる。が、問題は(赤ん坊の)未来と(老人の)結果という時間軸をどう考えるかだろう。逆にひきこもりを病気にしてしまった方が「する自己」の解放になってしまうという変な話になってしまうが。また損傷した「ある自己」の再生に「環境と他者」が必要という事になると、「人はひとりではいきられない」って事にもなってしまうような。この辺の論理的ツメは甘いような気はする。 本の構成として、書き下ろし部分と、新聞・雑誌記事の寄せ集め部分とにわかわれており、全体としてのまとまりがなく、ちょっとやっつけ仕事的な感じがしないでもない。
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