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帝国の落日(下巻) パックス・ブリタニカ完結篇
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帝国の落日(下巻) パックス・ブリタニカ完結篇

ジャンモリス【著】, 池央耿, 椋田直子【訳】

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帝国の落日(下巻) パックス・ブリタニカ完結篇

2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2010/09/06
JAN 9784062152488

帝国の落日(下巻)

¥2,640

商品レビュー

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2024/11/17

大航海時代からの植民地化を考えると、大英帝国はその主役としては後発。無法の原始的な状態において、未知の資源を権利化する。その本能的な競争において覇を競った結果が、帝国の成立だ。やがてそこに日本も参加するが、武力で権利化を競い合うバブルは弾けた。ルールが未成熟な段階で競争し合う構図...

大航海時代からの植民地化を考えると、大英帝国はその主役としては後発。無法の原始的な状態において、未知の資源を権利化する。その本能的な競争において覇を競った結果が、帝国の成立だ。やがてそこに日本も参加するが、武力で権利化を競い合うバブルは弾けた。ルールが未成熟な段階で競争し合う構図は形を変え、制限を増やしていく事になる。結果、武力による権利化競争はある程度制限され、金融、経済、情報戦の時代へ。 この事は経済活動で権利化を競い合う、残された競争領域においても同様に、ルールが未成熟だと外部不経済を気にもせず、収奪と環境破壊を進めていく事になる。ここでもバブルが弾けようとしている。 大英帝国の所業は構造的なものだ、という視点で読んだ。下巻は、芸術、技術などの文化的側面、この時代に活躍した冒険者にもスポットを当てる内容でもあり、興味深く読んだ。 ー 帝国は何人も優れた女流旅行家を生んでいる。旅の情況が目に値するという以上に、旅を手段としたところが出色なのである。純然たる冒険家と違って、旅の興奮、高揚が自己目的ではない。目当てはほかにある。旅をすれば、ときに危険は避けがたかった。たとえば、メアリー・キングズリーの再三にわたる小旅行は西アフリカの歴史を動かした…旅行記に登場する地名を見ても、これが女性の歩いた跡とは思えない。帝国にアフリカ探検家は何人もいるなかで、じつにメアリー・キングズリーはずばぬけていた。生来の自由人で、裕福な後援者には恵まれず、パーム油と生ゴムの行商で旅費を稼いだというのも並たいていのことではない。美貌というにはほど遠く、好んで「年配の家政婦」のような格好をしていたが、面食らったアフリカ人が「サー」づけで呼ぶこともしばしばだった。少なからぬ白人が初対面から反感を抱いた。ルガードは「神殿に観ずく趣味はない」といい、植民省の上層部は揃って不快を隠そうともしなかった。が、その一方ではるかに多くの人々、とりわけアフリカの現地人たちはキングズリーの性格と勇気、そしてあまり造作のよくない細面に惚れ込んだ。 日本紀行を書いたイザベラバードも女性冒険者だ。 ー ウェストミンスター憲章でイギリス連邦が成立したことによって、「イギリス帝国」The British Empire は終わりを告げた。1931年に法律化され、発足した。これによってイギリス帝国体制は白人入植植民地であったドミニオンによって構成されるコモンウェルスとそれ以外の植民地からなる二重構造となった。 しかし、その二重構造も解消されていくのである。大英帝国の落日により、植民地に日が昇ったと言えるのかは分からないが。

Posted by ブクログ

2012/09/26

空の星にまでユニオンジャックを掲げようとした意欲は認めるけど、金儲けの弱いものいじめに落日が良く似合う。

Posted by ブクログ

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