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「大学町」出現 近代都市計画の錬金術 河出ブックス
1,430円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2010/08/30 |
JAN | 9784309624198 |
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「大学町」出現
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「大学町」出現
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商品レビュー
4.7
5件のお客様レビュー
大都市周辺にある「大学町」がいかにして出現してきたのか。東阪名の特徴が面白い。教育環境・文教都市の形成が大学、鉄道会社、そして住宅土地開発会社の連繋によるものであった。東京高等商業(現一橋大)の谷保村(現国立市・1925)移転は箱根土地(現・西武鉄道)が関わり、東京工業大(蔵前)...
大都市周辺にある「大学町」がいかにして出現してきたのか。東阪名の特徴が面白い。教育環境・文教都市の形成が大学、鉄道会社、そして住宅土地開発会社の連繋によるものであった。東京高等商業(現一橋大)の谷保村(現国立市・1925)移転は箱根土地(現・西武鉄道)が関わり、東京工業大(蔵前)の大岡山(1934)、慶応大の日吉進出(1934)に関わった東急電鉄。名古屋大の丘陵地への進出(1939)に際しては土地区画組合からの無償寄付。関学、神戸女学院の甲東村(現西宮市・1929)そして関西は関西大、関学・神戸女学院などは阪急の果たした役割が大きかった。鉄道側も大学を招く・繋ぎとめることによる教育環境が優れた土地のイメージアップ作戦は良く理解できる。なんと日吉は東急からの寄付!。寄附以上の成果は間違いなく有ったと思われる。そして大阪市の都市計画の一環としての大阪市大キャンパスの誕生。この他JR目白、小田急成城、阪急岡本。東急・学芸大前・都立大前なども今後の研究が楽しみ。一方、1970年代以降の「大学町」は失敗ばかりでは?時代が違うが、八王子(中大)、京田辺(同大)、厚木(青学)などは一切言及がなかった。
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東京・名古屋・大阪という3大都市圏における大学の、主に大正~戦前期での郊外移転のあり方を検証して、大震災のあった東京、私鉄文化の大阪、帝大昇格を官民で後押しした名古屋というそれぞれの背景事情などによってキャンパスを伴う地域の開発がどのように形づくられたかを追う。名古屋大学や関西学院大学などの個性あるキャンパスの形成され方等、興味深く読むことができた。欧米の伝統ある大学キャンパスを一面の理想としながらも、日本の大学においてその立地条件などから特に普及したとみられる時計台や並木道などの「大学らしい風景」を大切に育てていくべき、という提言には単なる無いものねだりではない説得力を感じた。
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大正時代の大学令以降の大学の郊外移転と関連する都市開発をテーマとする.国立開発と一橋,千里山と関大,阪急と関学上ヶ原移転,東急と東工大・慶応日吉,名古屋の都市計画と名古屋大,大阪の関一の都市計画と大阪市大など. 東京の大学町の特質を「都市計画の器からこぼれたものを,震災後という...
大正時代の大学令以降の大学の郊外移転と関連する都市開発をテーマとする.国立開発と一橋,千里山と関大,阪急と関学上ヶ原移転,東急と東工大・慶応日吉,名古屋の都市計画と名古屋大,大阪の関一の都市計画と大阪市大など. 東京の大学町の特質を「都市計画の器からこぼれたものを,震災後という特殊な状況下において,民間の事業推進力を利用して拾い上げたもの」(p.191)と指摘していて興味深い.
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