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思想家の自伝を読む 平凡社新書
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思想家の自伝を読む 平凡社新書

上野俊哉【著】

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思想家の自伝を読む 平凡社新書

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2010/07/15
JAN 9784582855371

思想家の自伝を読む

¥946

商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

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2022/02/19

上野俊哉の書いたものを読むといつも元気をもらっているように思う。この本も例外ではない。「反自分探し」のための書物として書かれたこの本を読むことで、上野の暴力的な(とはいえデリカシーに欠けておらず、フェミニズムも視野に入れて自己批判的に論じているところは流石と思う)、それでいて理知...

上野俊哉の書いたものを読むといつも元気をもらっているように思う。この本も例外ではない。「反自分探し」のための書物として書かれたこの本を読むことで、上野の暴力的な(とはいえデリカシーに欠けておらず、フェミニズムも視野に入れて自己批判的に論じているところは流石と思う)、それでいて理知的なテクストに触れることで紛れもない私自身が他者と出会い、他者の言葉によって相対化されナルシシズムの呪縛から楽になるからなのだろう。そして、この本では上野自身の修行時代/青春時代の思い出も開陳される。実に親しみやすいクールな一冊だ

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2013/11/25

「知識人に対しては大衆として、逆に大衆に対しては知識人として語り、ふるまう者のことを谷川は『工作者』と呼んだ」 ー 299ページ これを読んで、蝙蝠のように浮浪することでしか生きることができない自分自身はまさに「工作者」にあたるなあとまず思ったが、よくよく考えてみれば万物に通じ...

「知識人に対しては大衆として、逆に大衆に対しては知識人として語り、ふるまう者のことを谷川は『工作者』と呼んだ」 ー 299ページ これを読んで、蝙蝠のように浮浪することでしか生きることができない自分自身はまさに「工作者」にあたるなあとまず思ったが、よくよく考えてみれば万物に通じる知識人なんてものは絶滅危惧種なわけで、そういう意味では万人は「工作者」のようなものなのかもしれない。そういう意味で、蝙蝠のように浮浪というというテーマはもっと掘り下げていきたいところ。 「工作者」はつまり逃亡者であって、ヒットアンドアウェイみたいなところがあると僕は思っている。そこで逃げるということをネガティブに取るのか、あるいはポジティブに活かすのか。漂うことでものに絡み取られることなく、自らの体積を増やしていく姿は、あるいは蝙蝠というよりはクラゲのようなものなのかもしれない。そしてやはりその場合、流れに身を任せることは大事で、一ヶ所に留まることは停滞という腐敗を生み出すことは確か。ブルーリバーでもなくブルーレイクでもなく、オーシャンの中を漂っていたい。塩辛さと不純物が大事。

Posted by ブクログ

2010/10/29

2010/10.29 今の自分にとって物凄く参考になった。 就職活動という外部的な要因で、半強制的に「自己分析」が始まる。対話の中で、自分の思考の浅薄さを気づかせてもらっているが、どこか相手の人が「自己を知る」ことについては、深く意味を追求していないように感じてた。 たまた...

2010/10.29 今の自分にとって物凄く参考になった。 就職活動という外部的な要因で、半強制的に「自己分析」が始まる。対話の中で、自分の思考の浅薄さを気づかせてもらっているが、どこか相手の人が「自己を知る」ことについては、深く意味を追求していないように感じてた。 たまたま図書館で手に取った本だけに、この出会いは嬉しい。 暫く「自伝」を中心に読んでいこうと思う。 新書にもいい本があるもんだ。

Posted by ブクログ

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