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幻のアフリカ 平凡社ライブラリー705
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2010/07/09 |
JAN | 9784582767056 |
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幻のアフリカ
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幻のアフリカ
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商品レビュー
5
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刊行当初は発禁の憂目にあったという、大戦間期のアフリカの貌が立ち現れる長大な民族誌的日記。1068頁もの大部の文庫本化が話題になっている。 -20101202
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ひとりよがりな独自の世界がある。が、そこから普遍が見出される。つまり、人は独自の世界をつきすすめば良いということ。 らしい
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私が手にしたのは高2の夏の終り、それは1971年に出た外箱つきのイザラ書房版ではなく、1995年刊行の河出書房新社版の単行本でしたが、もちろんミシェル・レリスがのちに著名な民族学者になった人だとは知らずに、その頃夢中になったアンドレ・ブルトンの『通底器』や『ナジャ』とかポール・エ...
私が手にしたのは高2の夏の終り、それは1971年に出た外箱つきのイザラ書房版ではなく、1995年刊行の河出書房新社版の単行本でしたが、もちろんミシェル・レリスがのちに著名な民族学者になった人だとは知らずに、その頃夢中になったアンドレ・ブルトンの『通底器』や『ナジャ』とかポール・エリュアールとの共著『処女受胎』、アントナン・アルトーの『革命のメッセージ』やマックス・エルンストの『百頭女』などとともにシュールレアリスムの作品として、熱狂的に夢見心地で読んだのでした。 今から考えると、そうでもなければこんな572頁(この平凡社版にいたっては、なんと1068頁!きっと文庫本分厚いぞコンテスト第1位かな)にもおよぶ超長い本を読むわけがありません。 もっとも、この本はシュールレアリスムとは何の関係もなく、シュールレアリストでもあったミシェル・レリスが、マルセル・グリオールという人が団長のダカール=ジブチ、アフリカ横断調査団という民族学の大調査旅行に同行した時につけていた日記です。 それは1931年5月19日から1933年2月16日にわたる686日のあいだ、1日も休まず書かれたものです。 しかもそれは、学術調査の名に恥じない事細かな現地での詳細な出来ごとの描写・記述だけではなく、時として客観性を逸脱した内省的な思索、たとえば悪しき植民地主義へ悪態をついてみたり、現地でみた夢の蒐集だったり、私的な日記に書くならまだしも性的な告白だったり、およそ公的な報告文書には似つかない代物でした。 まさしく、シュールレアリストたるミシェル・レリスの本領発揮ということで、拍手喝さいを送りたいところですが、そんなものがすんなり受け入れられるはずがありません、案の定、発禁処分の憂き目に会います。
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