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読書の方法 <未知>を読む 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1981/11/20 |
JAN | 9784061456334 |
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読書の方法
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商品レビュー
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外山滋比古氏逝去のニュウスを受け、追悼の意を込めて一冊。 外山氏といへば、学生時代の教科書で出会つて以来、目に付いた著書はなるべく目を通すやうにしてきました。ところで、わたくしが教科書で出会ひ特に影響を受けた四天王がゐまして、それは梅棹忠夫・多田道太郎・本多勝一そして外山滋比...
外山滋比古氏逝去のニュウスを受け、追悼の意を込めて一冊。 外山氏といへば、学生時代の教科書で出会つて以来、目に付いた著書はなるべく目を通すやうにしてきました。ところで、わたくしが教科書で出会ひ特に影響を受けた四天王がゐまして、それは梅棹忠夫・多田道太郎・本多勝一そして外山滋比古でした。それがどうしたと言はれても困りますが。 ここに登場する『読書の方法-未知を読む』も、それまでの読書論と一線を画し、眞に示唆に富む内容となつてをります。同じ「読む」といふ行為も、既知を読む「アルファー読み」と未知を読む「ベーター読み」に分けられると指摘します。 そもそも日本人の読書といへば、素読に代表される「修行」の面を持つものでした。明治維新以降は質の悪い翻訳も手伝ひ、分かりにくい文章を難行苦行の末読破するのが一般的だつたといふことです。「分からない」などと告白すれば沽券にかかはると思ひ、理解したふりをした人もゐたのではないか。 それが戦後になると、分かりやすい文章がもてはやされ、楽をして読める本、読んですぐに理解できる文章ばかり読む人ばかりになつたと指摘しました。ベーター読みからアルファー読みへの転換が起きたといふことですかな。特に近年はライトノベルと称する小説が猖獗を極め、その流れに拍車をかけてゐるのでは。別段良いとか悪いとかではありませんが。 アルファー読みの最たるものは、著書の指摘するごとくスポーツ新聞の記事でせう。スポーツ紙を求める人は、例へば野球ファンなら結果を知つた上で読む人が大半ではないかと想像されます。自分の贔屓チームが何対何で勝ち、勝利投手は誰で、決勝打を放つた殊勲者は誰で......なんて事は知つた上で楽しむのであります。まさに「既知を読む」訳です。 著者の論調は、読者を未知を読む「ベーター読み」に導きたい思惑がアリアリで、そして一々首肯出来る主張なのですが、やはり現実には難しいのでは。わたくしもアルファー読み一辺倒読者ですが、読書の愉しみといふのを犠牲にし、多くの時間を要する「未知を読む」勉強をするには年をとつてしまつたな、と言ひ訳してゐます。 しかし本書は刺激に満ち、好奇心を煽る内容となつてをります。「既知を読む」読書に飽き足りなくなつた若い人には、チャレンジして貰ひたい喃。なんて事を言ふと、旅立つたばかりの外山滋比古氏から「莫迦め」と罵られますな。
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既知のものを読むことと、未知のものを読むこととは大きく異なる。 未知のものを読むことの大切さを訴える。
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知らないことを読む難しさについて考えさせられる。 読んだからといってそれをわかっているのだろうか?わかるための読書についてどうしたらよいかのヒントが得られると思う。
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