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小さき花々 河出文庫
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小さき花々 河出文庫

吉屋信子【著】

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小さき花々 河出文庫

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2010/07/04
JAN 9784309410289

小さき花々

¥902

商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2016/07/22

吉屋信子の短編集。花物語よりおそらくずっとあと、昭和に出たもので、文体も心なしか読みやすかったです(花物語より、わすれなぐさ寄り)。解説にもあったように、教訓めいた、でもそれだけじゃないなんとなく、悲しい気持ちや寂しい気持ちになるお話が多かったです。特に、「天国と舞妓」がお気に入...

吉屋信子の短編集。花物語よりおそらくずっとあと、昭和に出たもので、文体も心なしか読みやすかったです(花物語より、わすれなぐさ寄り)。解説にもあったように、教訓めいた、でもそれだけじゃないなんとなく、悲しい気持ちや寂しい気持ちになるお話が多かったです。特に、「天国と舞妓」がお気に入り。最後の「女の子」は、ズル休み好きな私には耳の痛いお話でした笑。

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2015/11/16

吉屋信子が1935年に発表した少女小説短編集です。雑誌「少女の友」に『花物語』の続編として連載されたものをまとめたものです。どのお話も貧富の差などによって引き裂かれる少女たちを描いています。本書の特徴としては、社会的に強者の立場にいる女の子が主役になっている所にあると思います。「...

吉屋信子が1935年に発表した少女小説短編集です。雑誌「少女の友」に『花物語』の続編として連載されたものをまとめたものです。どのお話も貧富の差などによって引き裂かれる少女たちを描いています。本書の特徴としては、社会的に強者の立場にいる女の子が主役になっている所にあると思います。「天国と舞妓」「素直な心のひと」「たまの話」などハッピーエンドではない作品が多いですが、この経験から大人の階段を登って行くのかなと想像したりしています。そんな中で、「田舎の親類」「小さい父さん」などは読むとほっこりします。

Posted by ブクログ

2015/08/13

少女小説で昭和初期の乙女たちのこの雰囲気を醸し出せる人は吉屋信子この人以外に居ないと思う。言葉遣いといいそれほど独特の雰囲気。10作の短編でしたが、多くが思い上がったお金持ちの女の子が貧しくても優しい女の子を見下す(或いは都会の子が田舎を)パターンで正直少々ゲンナリでもあったので...

少女小説で昭和初期の乙女たちのこの雰囲気を醸し出せる人は吉屋信子この人以外に居ないと思う。言葉遣いといいそれほど独特の雰囲気。10作の短編でしたが、多くが思い上がったお金持ちの女の子が貧しくても優しい女の子を見下す(或いは都会の子が田舎を)パターンで正直少々ゲンナリでもあったのですが、そういう時代でもあったのだろうなとも。逆に言えば貧しい者の富める者(美)への憧れとか。

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