商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春愁 |
発売年月日 | 1983/06/15 |
JAN | 9784163074702 |
- 書籍
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桜子は帰ってきたか
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桜子は帰ってきたか
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遙か昔に読んだ本。 色々と背伸びする自分をかわいがってくれた知り合いがやっていた喫茶店にあった「古本交換しましょうコーナー」で手に入れた記憶がある。 何度か目の再読。 母の手違いで若くして日本軍に徴兵されたクレ。 脱走したクレを匿い、何かと面倒を見てくれた、安東真琴とその妻桜子...
遙か昔に読んだ本。 色々と背伸びする自分をかわいがってくれた知り合いがやっていた喫茶店にあった「古本交換しましょうコーナー」で手に入れた記憶がある。 何度か目の再読。 母の手違いで若くして日本軍に徴兵されたクレ。 脱走したクレを匿い、何かと面倒を見てくれた、安東真琴とその妻桜子。 終戦直前、真琴は憲兵に殺されてしまう。 いまわの際に、真琴から桜子を日本に連れて行ってもらうように頼むクレは、ソ連軍が立ちはだかる中、途中から逃亡の仲間に三人の女性を加えて、必至に桜子を守り日本に帰そうとする。 物語は、終戦後能登半島で発見された地元の呂氏二人の殺人事件とそこから離れた海岸に打ち上げられた女性の水死体の発見を挟み、桜子の父であり真琴の義理の父耕作が自殺体となって発見される戦後に舞台を移す。真琴の子で耕作の息子に籍を移した真人が、耕作そして真琴や桜子と縁があった中国残留孤児の死を解き明かそうと動き出す。 そこに、戦後30年近く経って、クレが姿を現す。「桜子奥様は、日本に帰っていらっしゃらなかったのですか?」 クレの献身と、そこに絡む、様々な思惑・欲・謀(はかりごと)。 クレの慟哭が涙を誘う。
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