オールド・ディック ハヤカワ・ミステリ文庫

L.A.モース(著者), 石田善彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 1990/11/30
• JAN: 9784150746513

商品レビュー

2022/03/02

老探偵ジェイクは元ギャングの男から、誘拐された孫の身代金引き渡しの同行を依頼される。久しぶりの仕事を引き受けたものの、2人は殴られて金と依頼主は行方不明に。何が起きた！ここからジェイクの犯人探しと被害者救出、そして反撃が始まる。カッコいい。ジェイクが途轍もなくカッコいい。こんな老人になりたい傑作ハードボイルド

2015/02/08

老いぼれ探偵ディック。仕事とはもう15年もご無沙汰で貧困に喘いでいる。
ある日、元ギャングのサルが、誘拐された孫の身代金の受け渡しに同行して欲しいと現れて…。

いかにもペーパーバックなんだけど、78歳の老探偵(ほとんど引退)のディックがきちんと老人だし、ちょっとヤケ気味に世間を見ているし、でも頑張ってるしで面白かった。
ディックに巻き込まれて老人たちが探偵稼業に協力するのも、お約束だけにいい。
プロットはありがちだけど、笑えて、ハラハラして、涙もちょっぴりあって、最後に苦笑いまで付いてくる。
「もう年はとれない」よりクソジジが生き生きしているこちらの方が断然好みだ。

2006/11/18

主人公が老人の元探偵。それだけでも異色だが、周辺の登場人物描写を含めて最後まで楽しめる１冊。訳者の力量も優れている。絶対おもしろい！